狙いどおりの触感をつくるためのヒトの触知覚特性と製品開発事例

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会場 開催

本セミナーでは、工業製品や材料に、ヒトが心地よいと感じる触感を設計することを目的とし、ヒトが触感をとらえるしくみ、世代による「触り心地」の差異、実製品事例を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部「触覚喚起のプロセス:複雑であいまいな感覚の世界」

(2018年8月9日 10:30〜12:00)

 近年、衣料・化粧品だけでなく、医療・ロボティクス,バーチャルリアリティなどの分野で触覚の重要度が増しています。触覚は、さまざまな脳機能に関わる上、あらゆるヒューマンマシンインタフェースにも関わることから、理学的にも工学的にも重要度がさらに高まると考えられます。  本セミナーでは、ヒト触覚の力学的・神経科学的理解といった触覚の基礎と触覚センサ/ディスプレイなどの応用技術をご紹介した上で、講演者がこれまで取り組んできた事例を紹介します。

  1. 触覚の複雑さとあいまいさ
  2. 触覚のサイエンス
  3. 触覚のセンシングとディスプレイ
  4. 触覚研究は世の中に何をもたらすのか?

第2部「世代による手の平性状の違いと接触感の関係 ~塗装木材での研究を通じて~」

(2018年8月9日 13:00〜14:30)

 人は室内で多くの時間を過ごし、その際、目、耳、鼻、手足等に様々な刺激を受け、不適切な場合ストレスの原因となる。この内、接触感についてはほとんど配慮がなされていない。接触感には、手足と材料との界面において生じる各種物理量が大きく関係する。さらに、人の皮膚表面性状が世代間で異なることから、接触感が世代間で異なると予測される。  本講演では、各種の塗装仕上げを行った木材について、高齢者、若年者および子供を被験者とした官能試験、手の平性状の計測、材料物性および接触時の各種物理量の測定を行い、接触感とこれらの関係、世代による接触感の相違、各世代にとって快適な表面はどのようなものかについて発表する。

  1. 接触感と物性,界面における物理量との関係
    1. 温冷感
    2. 滑り感
    3. 硬軟感
    4. 凹凸感
  2. 世代による手の平性状の違いと接触感との関係
    1. 温冷感
    2. 滑り感
    3. 硬軟感
    4. 凹凸感
    5. 快・不快感 (心地よさ)
  3. 接触感と温湿度環境

第3部「自動車内装における高品質の取り組み – 触感を中心とした五感の定量化と設計技術 – 」

(2018年8月9日 14:40〜16:20)

 バブル全盛期を境に内装の高品質化に焦点があてられ、特に最近はその進化が激しい。内装の五感、特に、触感を中心に、定量化と設計の実例を開設する。また、開発秘話を交えながら、目標値の設定の仕方、商品の価値など、採用されるために重要な要素について、経験を紹介する。最後に、今後、自動運転の時代が到来し、内装がどのように変化していくのか動向を解説する。

  1. バブル時代の高品質化/高級化
    • インパネまわりの変化
    • 素材の高級化
  2. 最近の高品質化
    • 人を科学するとは?
    • 上質な造りのコンセプト
    • 触感を軸にした取り組み
    • 触感の定量化
    • 触感の設計
    • 五感を中心とした取り組み
    • 当たり前品質での取り組み
  3. 最近の内装
    • 加飾の動向
  4. 今後の内装
    • 自動運転での内装の変化と期待

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

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