製薬用水は医薬品の品質に大きく関わる原料である。にもかかわらず、ロット管理は困難な上、製造設備の設計はほとんどベンダーに依存するブラックボックス化した設備といえる。演者の経験をもとに、製薬用水のユーザーとして知っておくべきユーザー要求仕様書への記載条件、適格性評価のポイントなどを具体的に解説する。
- 製薬用水 (製造用水) の種類と製法
- 製薬用水とは
- 常水、精製水、注射用水、滅菌精製水とは
- ピュアスチーム (PS) の留意点
- バルク水と容器入り水
- 仕込水とリンス水の選定基準
- 製薬用水設備
- 水に含まれる不純物とその精製法
- 精製方法の比較
- 超ろ過法の問題点と留意点
- 製薬用水の品質管理
- なぜ、発熱性物質が問題か
- 超ろ過法で製した注射用水の品質管理
- サンプリングの留意点
- 製薬用水の品質 (純度試験) 規格
- 日常管理例
- TOCと導電率
- 3極対応のTOC測定器
- TOC計の留意点
- 導電率の留意点
- アラートレベル・アクションレベルの設定
- 製薬用水製造設備のURS作成と設計の留意点
- HAZOP手法
- DQの判定基準としてURSが必要
- 設計に必要な情報
- バイオフィルムが形成された場合
- デッドレグと6D電解研磨とパフ研磨
- ルージュの発生原因と対応
- 用水ラインの殺菌法
- DQ~PQの実施内容
- 生産移行後の管理
- 査察時の指摘事項等