製品が使用中に故障する性質を扱う「信頼性」は、お客様に与える影響が大きい。信頼性改善の基本は、故障の発生を予測して防止するもので、そのためには技術的な知識と、故障メカニズムからの知識やノウハウを活用した設計が欠かせない。 FMEA/FTAはその代表的な手法で、広く活用されている一方、シート作成や樹形図の作成が注目され、形骸化やその手間に見合う成果を上げられない例も多い。 FMEAもFTAも、シートづくりが目的ではなく、衆知を集めて故障を予測し、信頼性設計を効率的に行うための手法である。この講座では信頼性の基本と、効率的な作り込みのためのFMEAやFTAの考え方や活用方法を基本から分かり易く解説し、信頼性設計に役立てるための進め方について理解を促すものである。