「音」は音波という物理的な側面と音の聴こえという心理的な側面を持ち、物理量だけからその聴こえ方は把握できない部分がある。物理的観点で見た音波、耳に届いた音波が聴覚系でどのように分析されているか、その結果としてどのような音の聴こえが生じるのか、という音の物理、生理、心理の基本事項を概説することにより、多面的な「音」の正体についての理解を深めていただく。
- 音の正体
- 物理的にみた音
- 音の諸量
- 周波数
- 周期
- 波長
- 音圧
- 音圧レベル
- デシベル など
- 音を聴く脳のしくみ
- ヒトの音センサー
- 聴覚系における音の特徴分析
- 脳における音の解釈
- 音の聴こえ
- 聴こえの限界
- 年齢による可聴周波数範囲の違い
- 個人による可聴周波数範囲の違い
- 動物による可聴周波数範囲の違い
- 大きな音の聴こえの限界
- 音の大きさ (ラウドネス)
- 心理的な音の大きさと音圧の関係
- 音の大きさの弁別限界
- マスキング現象
- 音の高さ (ピッチ)
- 心理的な音の高さと音の周波数の関係
- 音の高さの弁別限界
- 音の高さを知覚する雑音
- 絶対音感
- 音色
- 音声の聴こえ
- 立体音の聴こえ
- 音の方向の聴きわけに用いられる音の両耳特徴
- 音の方向の弁別限界
- 単耳聴での音像定位
- 動く音の聴え
- 身体運動と音の方向の聴え
- 他の感覚と音の聴こえの相互作用
- 視覚による音の錯覚 (腹話術効果、マガーク効果)
- 音による視覚の錯覚
- 身体運動による音の錯覚
- 音による味覚の錯覚
- 音の科学から生まれた聴覚テレプレゼンスシステム