2018年度の薬価制度抜本改革を踏まえて、医薬品業界の現状と将来展望を証券アナリストの視点から解説します。医薬品は一段とハイリスクハイリターンの産業になって行きます。国内では医療費削減の逆風が吹き、海外では群雄割拠する欧米メガファーマに加えてバイオベンチャーの台頭が著しい。日本の医薬品企業が生き残るための条件を、医薬品業界をカバーする証券アナリストが提唱する。
- ・医療と経済の関係を理解する
- 主要国の経済に占める医療の割合
- 日本の医療財政と医薬品業界の概観
- 株式市場における医薬品業界の位置付け
- 薬価制度の抜本改革で国内市場は停滞感が強まる
- 2018年度の薬価制度抜本改革の背景
- 医薬品業界への影響
- 長期収載品ビジネスの終焉と後発医薬品の憂鬱
- 事業再構築、事業戦略の確立が不可避
- 日本企業の戦略とポジショニング
- 疾病構造と疾病別/領域別の新薬開発動向
- イノベーションの評価
- 株式市場における医薬品業界/企業の評価は何を示唆するのか
- 世界の株式市場は米国中心に回る
- 日本の株式市場の注目点
- 医薬品株への投資視点
- 中堅製薬企業が生き残りを目指すための条件
- 米国を目指す
- 国内を強化する
- 何ができるか再考する