研究開発部門と事業部門の壁の壊し方、協力体制の築き方

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プログラム

第1部. 研究開発プロセスの見える化と 事業部移管に向けた体制、その運用

(2018年7月9日 10:00〜11:15)

 企業に於ける研究開発活動は将来に向けた投資の一部であって、得られた知見や獲得された技術が製品として応用され、利益として還元されてこそ、はじめて研究開発活動の意味を成すことになる。 本講演では、クアーズテックに於ける研究開発活動から商品開発へのプロセスをモチーフに、技術ロードマップとステージゲート法を用いた研究開発プロセスの見える化と事業部移管に向けた体制・運用についてご紹介する。

第2部. 横断的開発体制による 事業部との壁の壊し方、連携の取り方

(2018年7月9日 11:30〜12:45)

 ムラテックは開発力強化を目的に2004年にR&D部門を発足しました。以前は事業部制が強い会社でもあり、後付け組織であるR&Dの存在意義が問われ続けました。その中で我々は大きな成功と大きな失敗を経験しMOT (技術経営) を導入することで横断的開発体制を構築してきました。横断的開発体制の実現には、

  1. ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
    1. ムラテックのご紹介
    2. 全社横断的な開発体制の構築
  2. ロードマップを核にした全社開発体制づくり
    1. ロードマップを核にした開発戦略
    2. コアを明確にしたプラットフォーム技術戦略
  3. ステージゲートを用いた最適な開発マネジメント
    1. 開発には二つのステージがある
    2. ステージゲートの運用事例
  4. イノベーションを生み出す決め手は「人」
    1. イノベーター人材の育成と強化
    2. チャレンジを是とする企業風土が不可欠

第3部. 早期事業化のための研究部門と事業部との 連携の取り方、意識の変え方

(2018年7月9日 13:30〜14:45)

 研究開発テーマの早期事業化を達成するためには、研究開発部門と事業部門の連携が不可欠である。両部門の思惑が一致し、自然と連携が取れていくときはよい。そうでないとき、通常は研究開発部門から新規テーマに関する連携を働きかける。この際、 (1) 自分たちのやる気・その気、 (2) 潜在ニーズを引き出したテーマ、 (3) 少量でも利幅大、 (4) 事実に基づく説明・資料、 (5) その資料は、研究開発部門からの説明ではなく、事業部門が経営層への説明・対外発表に使用できる形、であること等が大切となる。  本講演では、事例も交えて、対話によるプロセスにおける作り込みを通じ、連携の取り方という方法論ではなく、事実に基づいてテーマ自体を明らかにすることによって連携に資する対応について紹介する。

  1. 概念と事実
  2. 技術開発戦略との関連
  3. 日頃の事業部門とのリレーションアップ
  4. 基盤となる風土作り・考え方
  5. 研究開発部門の成すべきこと
  6. 説得力のあるテーマの創造
  7. 自社と顧客との共創型研究開発
  8. 自分と仕事との関わり合い
  9. 対話によるプロセスにおける作り込み
  10. 連携による顧客価値の創造
  11. 統計的思考・統計的方法の活用
  12. 失敗の要因・失敗に学ぶこと

第4部. 事業創造と研究開発を繋ぐ仕組みと人材

(2018年7月9日 15:00〜16:15)

  1. 事業創造と共創の仕組み
    1. 価値創造の基本
    2. 顧客満足と顧客関係性
    3. 共創の仕組みとポイント
  2. 事業と研究開発を繋ぐ2つの仕組み
    1. 事業と研究開発を繋ぐ幹
    2. 現在から考える事業と研究開発
    3. 未来から考える事業と研究開発
  3. 事業と研究開発を繋ぐ人材と組織
    1. 起承転結型人材育成
    2. バイモーダルマネージメント

第5部. コーポレート研究と事業部との 壁の壊し方、協力体制の築き方

(2018年7月9日 16:30〜17:45)

 事業部門と研究開発部門とでは基本的に最優先ミッションが異なる。事業部門では現業及びその周辺事業の維持拡大を図り、短期的利益の追求を優先せざるを得ない。一方、研究開発部門では新規事業を創出し、中長期的利益の最大化を図る必要がある。すぐに儲かる事業を期待する事業部門と、新規事業の育成を期待する研究開発部門の間には確かに壁が存在する。その壁の大小は研究テーマの類型によって異なり、特にシーズから始まったコーポレート研究テーマの事業化には、乗り越えるべき大きな障壁が存在する。  本講演では両者の間に存在する壁を壊し、緊密な連携を可能とする幾つかの方策について詳述する。その中でインキュベーション組織の必要性についても言及する。

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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