人工知能開発における知的財産の取り扱いと留意点

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プログラム

第1部. 人工知能開発における知的財産の取り扱いと留意点

(2018年6月27日 10:00〜14:45)

 人工知能 (深層学習 (ディープラーニング) を含む機械学習) への関心が日々高まっていますが、人工知能を利用したビジネスや製品開発を進めるにあたっては、機械学習に関する技術的な情報のみならず、どのような知的財産権で保護されるのか、どのようにしたら知的財産権を取得できるのかなど、知的財産権に関する情報を整理しておくことが重要です。  本講座では、人工知能を利用した新しいビジネスや製品の開発に必要な知的財産権の基礎知識を概説するとともに、人工知能をめぐる知財制度・特許出願の現状と留意点、人工知能を利用したビジネスにおける知財戦略などをお伝えします。

  1. はじめに
    • 本講座における人工知能のイメージ
  2. 人工知能ビジネスに必要な知的財産権の基礎知識
    1. 特許権
    2. 著作権
    3. 営業秘密
    4. その他 (意匠権、商標権)
  3. 人工知能関連技術の構成要素はどのような知財制度で保護されるのか?
    1. 生データ、学習用データセットの保護
    2. 機械学習アルゴリズムの保護
    3. 学習済みモデルの保護
    4. 「派生モデル」と「蒸留」を巡る特許上の問題点
  4. 人工知能関連発明の出願方法及び特許事例の紹介
    1. 人工知能関連発明の出願動向と特許調査
    2. 出願事例の紹介
      • ニューラルネットワーク装置
      • 工作機械
      • ビジネス関連発明等
    3. 人工知能関連発明の進歩性判断 (審査ハンドブックの事例紹介)
    4. 人工知能関連発明の着眼点~特許取得の可能性を探る~
    5. 人工知能にかかわる特許係争事例
  5. AI創作物を巡る知財上の問題点
    1. AI創作物は保護されるのか?
    2. 人工知能が提案した化合物・医薬は特許されるか?
  6. オープンイノベーションで人工知能ビジネスを始める前に留意すべきこと
    1. データ・オーナーシップ
    2. 学習済みモデルは誰のモノか
    3. 共同開発契約における知財上の留意点
  7. 人工知能ビジネスにおける知財戦略
    • 人工知能ビジネスのオープン・クローズ戦略

第2部. 人工知能システムの開発における留意点と知的財産・契約の実務

(2018年6月27日 15:00〜16:30)

 人工知能システムを開発する際の考え方や注意点を、最近の動向、技術的な特性、実際の活用事例などを踏まえて説明します。人工知能の成果は過熱するブームに便乗して喧伝されることが多いため、「何がどこまで実現できるか」を正確に理解することは、事実を整理しても難しい状況と言えます。そのため、人工知能に対して過大な期待を寄せたまま、対象業務の特性や要素技術の得意・不得意を把握せずに企画を進め、導入に失敗するケースが見られます。また、人工知能システムに固有の特殊性から、知財・契約の取り扱いが難航するケースも見られます。  本講演は、業務に人工知能システムを導入する際の取り組み方や、現在の人工知能関連技術の特性に基づく導入検討ステップおよびその留意点など、成功に導くために必要となるリテラシーを養うことを目的とします。

  1. いま人工知能が注目されている理由
  2. 人工知能=ビッグデータに対する機械学習の適用
  3. ハイプサイクルに沿った「人工知能」のフェーズ
  4. 今回の「人工知能ブーム」の傾向と今後の動向
  5. 現在の人工知能でいま何がどこまでできるのか
  6. 人工知能の活用事例
  7. 人工知能の導入のための注意点
  8. 人工知能の共同・委託開発の留意点
  9. 人工知能の検収方法
  10. 発生しやすいトラブルとその対策
  11. 共同・委託開発における契約の実務

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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