本セミナーでは、具体的な知財分析手法からその活用、実践事例を詳解いたします。
(2018年6月29日 10:00〜13:45)
知財業界の中で、IPランドスケープという言葉に注目が集まっています。しかしながら、その実体については十分に理解されておらず、実務において活用できている企業は少ない状況であるといえます。 本講演では、IPランドスケープとは何か?という基礎的な内容について解説するとともに、海外企業の事例も踏まえながら、知財戦略や研究開発、ひいては事業戦略に繋がるIPランドスケープの具体的な活用方法について紹介します。特にIoT、AI、ビッグデータ、ロボティクスなどの技術革新により、モノとサービスが繋がることで産業間の敷居が低くなり、複雑な事業環境が生じています。このため、従来型のモノづくりのための特許戦略から、IPランドスケープを用いた新たな知財戦略への転換が求められています。
(2018年6月29日 14:00〜15:30)
日本企業が成長し続けるには、企業や事業のコア価値を知的財産として見定め、その強化・獲得戦略を全社的に展開して、事業競争力と企業価値の向上を実現する知財経営戦略の実行が必須となる。この知財経営戦略を実現するには、事業ビジョンを見定め、IPランドスケープを活用した技術マーケティングを実行し、事業戦略を実現する知財戦略を策定して、それを事業部門の事業計画やM&A等の経営戦略に落とし込み、確実に実行することが必要である。特に、このような知財経営戦略を実行する上では、市場や技術の動向や、顧客のニーズ、競合企業の競争戦略を常に把握し、それらに対する当社のコア価値の強化や競争優位の獲得を継続して行うことが重要であり、それを実践する手法として、各事業に対する技術マーケティングを実践している。 そこで、今回は、当社の知財経営戦略の全体像を説明したうえで、その戦略立案や戦略見直しを図るために活用している技術マーケティングの考え方とその進め方、評価方法等を解説する。
(2018年6月29日 15:45〜17:15)
リコーは、これまでオフィスプリンティング事業を中心として成長してきたが、昨今の事業環境の変化を受け、収益構造・事業構造の転換に取り組んでいる。今後の成長戦略の具体化と実現に向けて、知財情報の活用がこれまで以上に求められてきている。リコーにおけるIPランドスケープの活動の歴史と、現在の取り組みを紹介するとともに、経営戦略や新規事業戦略への活用事例を紹介する。