本セミナーでは、何も無い空間に映像を浮かべたり、絵や文字を書き込んだりできる新しいディスプレイ技術とその応用、市場性について解説いたします。
(2018年7月9日 10:00〜11:30)
ライトフィールドは光を位置と方向を含めた7次元の情報をもつ光線ととらえて取り扱う概念で、近年、急速に研究が進んでいる。 ライトフィールドディスプレイは、このライトフィールドを実空間に再現するディスプレイで、光をより正確に再現するためのディスプレイ技術であり、光学や信号処理,コンピュータサイエンス,エレクトロニクスの統合技術である。 今後、ライトフィールドの再現性能を向上させるという観点で、ディスプレイ技術が進化することが予想される。 本講義では、ライトフィールドの考え方について基礎から始まり、ライトフィールドディスプレイの原理、ライトフィールドディスプレイの応用例、最新の研究動向について空中像における位置づけもふまえて解説する。
(2018年7月9日 12:15〜13:15)
未来の表示技術として期待される空中映像表示技術について、開発した試作機を紹介する。 本開発に用いた再帰反射を用いた空中映像表示技術は、大画面の空中映像を比較的ローコストに実現できる。 そこで我々は等身大の人ほどの大きさの空中映像を表示できる試作機を開発した。その中で直面した課題とその解決のための取り組みを説明しつつ、空中映像表示技術の展望について紹介する。
(2018年7月9日 13:30〜15:00)
近年、次世代の映像技術として再帰性反射を利用する空中映像表示が注目されています。弊社が提供するパリティミラーは2面コーナーリフレクタアレイ構造を持ち、ある平面内での再帰性反射により空中映像を表示する結像光学素子です。 本講座では、2面コーナーリフレクタアレイの結像原理や特性をご紹介いたします。また、空中映像の有望 な応用方法として注目している「空中タッチディスプレイ」について、これまでの開発取り組みをご紹介いたします。発表当日は、簡単なデモを御覧いただけるスペースを設ける予定です。
(2018年7月9日 15:15〜16:45)
昨今のVRブームの技術的背景には、主に視覚情報提示装置であるHMDの普及が影響しています。しかしながらHMDにも様々な制限があります。一方で、VR技術の培ってきた視覚情報提示技術の一つに、空中像による映像表現技術があります。 本セミナーでは、様々な映像表現技術の中でも、特に実空間に溶け込ませやすい空中映像を中心として、映像表現技術全般に関しての最新動向を紹介します。