本セミナーでは、感覚、知覚、認知、感情の心理学における基礎的知見と心理計測をもとに、官能評価・感性評価の基本的手法を、心を測るツールの例を交えて解説いたします。
感情、感性、認知など人間の内面状態あるいは心理的過程が、1) 工学におけるモノづくり、2) 広告、CM、ロゴ、商品名などによる消費者への効果的な働きかけ、3) 購買意欲の促進、などにおいても論じられるようになった.これは、人間の心にまで働きかけることの重要性がモノづくりから販売に渡るまで求められているからであろう. 人の感覚や知覚 (視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚) 、感性、さらには認知、感情までも含んだ心理的過程によって、対象の好ましさの程度などを測定、評価して、モノづくりに活かそうとする手法の総称が官能評価、感性評価である. ここでは、感覚、知覚、認知、感情の心理学における基礎的知見と心理計測をもとにしながら、官能評価、感性評価の基本的手法を具体例なデータ分析に基づいて解説する.