第1部 ハードコートによる樹脂窓材料の耐摩耗性、耐擦傷性向上
(2018年6月29日 10:00〜11:30)
弊社のハードコート製品の実施例から始まり、自動車用樹脂窓に求められるハードコートの基本的な性能をご説明致します。その後、耐候性試験の説明及びコーティングのプロセスについてご説明致します。最後に自動車用樹脂窓の今後の課題について述べたいと思います。
- ハードコートの多種機能性
- 自動車用ハードコートの実施例
- ハードコートにおける基本事項および性能
- 高度に安定的なシロキサンレジンネットワーク構造の制御
- 耐候性と耐摩耗性の優れたコンビネーション
- 耐摩耗性試験における定量的評価
- 種々の溶剤・化学物質への耐食性
- 耐候性試験における定量的評価
- 耐候性試験方法
- 促進耐候性試験方法
- 紫外線吸収材による光安定性向上技術
- UV吸収材含有シロキサンコーティング剤の最適化
- コーティングプロセス
- 各ハードコート塗装方法の比較と現状
- 塗装面積に対応する新規プライマー設計
- 自動車用外装部品用耐候性ハードコートにおける今後の課題
第2部 自動車用樹脂窓のハードコート技術
(2018年6月29日 12:10〜13:40)
平行平板型プラズマCVD法を用いることで、ガラス並みの硬度を発現する高硬度表面層、CVD膜と樹脂基板の線膨張の違いによって発生する応力を緩和するための靱性を有するバルク層、プラズマボンバード処理を併用した下地層との界面緻密層からなる傾斜層構造を開発。
この技術によってECE R43に適合したフロントウィンドウ (FW) をはじめとする視認部を樹脂窓化できることを実証した。さらに「FW=ガラス」というバイアスを壊し、自動車のボディ形状を大きく変革できる可能性を示した。
- 自動車用樹脂窓開発の背景と目的
- 帝人の樹脂窓開発・事業化の経緯
- Dryプロセスを用いたハードコート技術の必要性
- プラズマCVD設備の概要
- 樹脂窓に適したCVD技術の開発
- 硬さ/耐候性/密着性の発現
- 成膜条件の検討
- 多層構造膜の形成によるCVD膜の高耐久性化
- CVDパイロット設備の導入
- 実製品サイズを目指したスケールアップの取り組み
- 樹脂製ピラーレスフロントウィンドウの開発
- 形状設計~射出プレス成形~ハードコート
- 今後の展開
第3部 耐候ハードコート転写フィルムを使用した製品の特徴及び材料設計
(2018年6月29日 13:55〜15:05)
- UVハードコート材料の展開
- 市場ニーズ
- ハードコート用材料の種類
- 有機系材料の構成
- 有機・無機ハイブリッド系材料の構成
- 必要特性
- 耐擦傷性
- 硬化収縮の抑制
- 柔軟性付与
- 光学特性
- ハードコート材料の開発事例
- 超耐候ハードコート、ガラス代替への応用
- 概要、想定用途
- グレージング用途への展開
- 転写フィルム
- 成型タイプ
- インモールド成型用
- 真空成型用
第4部 耐摩耗性、耐候性試験による評価、分析手法
(2018年6月29日 15:20〜16:50)
車両用樹脂グレージングの基礎と基本性能となる密着性・耐候性・耐摩耗性を中心に実例を含めて評価方法を紹介する。
- 車両用樹脂グレージング
- 樹脂グレージング材料
- 自動車用安全ガラス規格
- 採用例と必要な評価項目
- ハードコートの密着性
- 密着性の評価方法
- 密着性評価における注意事項
- 密着性試験の評価実例
- ハードコートの耐候性
- 耐候性試験の種類
- 耐候性試験の評価項目
- 耐候性試験の評価実例
- ハードコートの耐摩耗性
- テーバー摩耗試験
- ワイパー試験
- 今後の耐摩耗性試験方法
- その他の各種性能評価
- ハードコートの評価に必要な試験項目