本セミナーでは、接着接合応力について基礎から解説し、異種材料の接着接合における残留応力、界面強度、力学特性の解析手法、剥がれにくく力学特性や強度を維持するための手法を詳解いたします。
(2018年6月21日 10:00〜11:30)
樹脂系の接着剤 (エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤) や、セラミック系接着剤を用いて金属を接着した場合に生じる応力分布について、解析のみならず、実験結果も含め、強度設計の立場から力学的な諸問題をわかりやすく解説します。
(2018年6月21日 12:10〜13:40)
近年、生産のグローバル化が加速する中、材料、部品、設備のばらつきにより、ものづくり品質を確保することがますます難しくなってきています。 接着・接合は、ものづくり工程の中で付加価値を生み出す工程であるものの、コントロールが難しく依然としてトラブルが多い工程です。 本講座では、接着剤の開発、接着工程の開発、さらには海外の現場への技術定着業務の経験を通じて得た、材料開発者の視点、商品設計者の視点、工程設計者の視点、現場監督者の視点から、接着品質を確保する方法を説明します。顧客のニーズを把握したい材料開発者の方、接着剤を基礎から知りたい商品設計者の方、現場で接着品質を確保するためのポイントを知りたい工程設計者、製造現場の方に有用な内容です。
(2018年6月21日 13:50〜15:20)
繰返し負荷に対する接着強度を評価する方法は、いまだ確立されていないと思われます。 本講座では、はく離を安定的に進展させる新たな試験法について解説します。 また、はく離に沿って計測した変位分布から、はく離発生以前に接着界面に生じていた残留応力を評価するとともに、今後のはく離成長挙動を予測する方法について説明します。
(2018年6月21日 15:30〜17:00)
構造物は、1つの部材で構成されることはほぼない。適切な部位に適切な材料・形状を配置し、接合により構造を構成する。接合技術では、軽量化が可能な接着接合が有効である。接着剤を用いた構造物の接着部においても力学特性評価が重要である。接着継ぎ手の強度を測定する方法として重ね合わせ継ぎ手が通常用いられる。重ね合わせ継ぎ手では接着端部で集中したはく離やせん断負荷が作業し、接着継ぎ手の破壊基準はこのはく離応力やせん断応力となる。一方、接着継ぎ手では破壊力学的手法を用いた破壊基準も非常に重要である。 本講演では、接着継ぎ手の静的および疲労荷重下での力学特性評価について述べる。