(2018年6月22日 10:30〜13:50) (60分の休憩を含む)
運転手が、実世界の3D情報とヘッドアップディスプレイからのAR表示とを同時に効果的に取得するためには、人間の動的な奥行き知覚特性を熟知する必要がある。本講座では、そのための基礎となる視覚特性について例を挙げて紹介する。 人間の動的な奥行き視覚特性の基礎として、立体視の基礎、注意と立体視の関係、AR呈示における単眼情報と両眼情報の差異、ICT技術の進歩と視覚特性の変化、などについての基礎的な知見を習得できる。
(2018年6月22日 14:00〜16:00)
自動車用ヘッドアップディスプレイ (headupdisplay:HUD) は、自動車運転中の正面に近い位置かつ遠方に情報を提示できることから、注視対象に向ける眼球運動量が少なく、かつ眼の焦点調節に要する時間を短縮できる。したがって、視認時間が短くなり、交通事故や眼疲労の低減が期待できる。 本講演では、前半にHUDの生理学的安全性を述べ、後半は、加齢に伴う視覚変化に関する知識、生体計測技術、ユーザビリティのノウハウなどを活かし、視覚的ニーズに応じるための理想的なデザインである「視覚中心設計」について、事例とともに紹介する。