ポリウレタンは大学の教科書では数行述べられているのみである。しかしその用途は幅広い。これはポリウレタンの分子設計が自由にできることによる。
本講では、ポリウレタンの合成の基礎、次に物性の基礎、ポリウレタン設計の基礎について述べる。
- はじめに
- ポリウレタンとは?
- ポリウレタンの開発の流れ
- ポリウレタンの用途と需要動向
- イソシアネートの化学
- 合成法
- 各種活性水素化合物との反応生成物
- 活性水素基の反応性比較
- 共鳴構造と反応機構
- 原料
- ポリオールの種類と特性 ポリエーテル系
- ポリエステル系
- ポリカーボネート系
- 脂肪族系
- バイオポリオール
- イソシアネートの種類と特性 芳香族系
- 芳香脂肪族系
- 脂肪族系
- 環族系
- 特殊なイソシアネート
- 鎖延長剤・架橋剤 グリコール・多価アルコール, ジアミン化合物
- 触媒
- 有機金属系触媒
- アミン系触媒
- その他
- ポリウレタンの合成
- 合成法;
- 形態による分類
- 原料の添加順序による分類
- プレポリマー (二段階重合) 法
- ワンショット (一段階重合) 法
- 配合比の設計法
- 合成反応の分析技術
- ポリウレタンの化学構造と物性発現
- ポリウレタン鎖の化学構造の分類
- ポリウレタン鎖の高次構造
- 水素結合
- 相混合とミクロ相分離
- ポリウレタンのゴム弾性への物理架橋の寄与
- 物性への構造因子の影響
- イソシアナート、ポリオール、鎖延長剤、架橋剤構造の影響
- ソフトセグメント/ハードセグメント含量の影響
- ポリオールの分子量、分子量分布
- 硬化 (成形) 温度の影響
- ポリウレタンのトラブル対策
- 合成過程のトラブルと対策
- 製品のトラブルと対策
- 熱劣化
- 光劣化
- 加水分解
- 微生物劣化
- 応力劣化
- 金属劣化 (銅害)
- ポリウレタンの分子設計理念