真空断熱材の材料設計、長寿命化、用途展開、熱伝導性測定

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プログラム

第1部 真空断熱材の概要および 熱伝導率推定方法とその応用

(2018年6月29日 10:00〜12:00)

 真空断熱材 (VIP) の熱伝導率測定は非常に難しく、測定結果をどのように解釈するのか、非常に困難な状況である。利用者にこの現状を理解していただき、より高いレベルの省エネ技術の開発に役立てて頂くことを趣旨とする。

  1. 高性能断熱材の開発状況
    ~真空断熱材やナノ粒子を使った断熱材の概要説明~
  2. 断熱材の熱伝導率測定技術の現状~測定ばらつき~
  3. 断熱材の熱伝導率測定技術
    1. 保護熱板法や熱流計法
    2. 周期加熱法の測定原理
  4. 真空断熱材の熱伝導率ラウンドロービン試験結果
  5. 保護熱板法を使った熱伝導率測定方法
  6. 真空断熱材の芯材部分の熱伝導率推定方法
  7. 実際の真空断熱材の芯材部分の熱伝導率推定結果
  8. まとめ

第2部 真空断熱材の開発と応用について – ゲッター材の事例を中心に -

(2018年6月29日 12:40〜14:00)

 真空断熱材 (容器、パネル、パイプ、等) について、断熱性能を製品寿命に対し持続させる為に、真空度維持の観点からゲッターの適用について、使用方法、注意点、等について述べる。

  1. 真空及びゲッターとは
    1. 真空とは
      1. 真空の意味
      2. 真空製品用部材
    2. ゲッターとは
      1. 活性化
      2. 再活性化
      3. ガス種におけるゲッターの働き
      4. ゲッターの特性
  2. 真空断熱用途ゲッターについて
    1. 用途別ゲッター製品展開
      1. 魔法瓶
      2. VIP
      3. Pipe
      4. その他 (超低温用途)
    2. それぞれのゲッター特性
      1. 合金ゲッター
      2. COMBO ゲッター
      3. 水素ゲッター
  3. 真空断熱製品の寿命について
    1. アウトガス
    2. 透過ガス
    3. その他発生ガス
    4. 寿命評価
    5. ガス分析

第3部 ナノ多孔質シリカ粒子を用いた 真空断熱材と省エネ効果

(2018年6月29日 14:10〜15:30)

 2050年にCO2総排出量を80%削減することを目指した研究開発を進めている。住宅の断熱性能の向上を目指し、ナノ多孔質シリカ粒子を用いた真空断熱材の開発を進めている。省エネの実証試験やISO化の動向についても述べる。

  1. 断熱性向上の手法
  2. 真空断熱材のISO化動向
  3. ナノ多孔質構造をもつ断熱材および真空断熱材
    1. ナノ多孔質シリカ粒子を用いた真空断熱材
    2. エアロゲル法によるナノ多孔質透明セラミックス
    3. ナノ構造セラミックス遮熱コーティング
  4. 断熱材の実証試験
    1. 試験概要
    2. 省エネルギー効果
  5. 断熱性能向上についての検討

第4部 超塑性発泡法による高温真空断熱材の 作製と期待される応用展開

(2018年6月29日 15:40〜17:00)

 私たちの研究室では、セラミックスの超塑性を利用し、焼結後に固相の状態で発泡させることに成功した。この発泡体は完全焼結体を多孔化させたため、従来の不完全焼結による多孔体に比べ、ガス・熱・音などの遮断性に優れ、遙かに高い機械的信頼性が期待できる。

  1. 高温断熱材
    1. 高温断熱材の現状と問題点
    2. 高温断熱材に求められる要件
  2. 超塑性発泡法の考案
    1. これまでの多孔質セラミックスと問題点
    2. 高分子発泡体、発泡金属、発泡ガラス
    3. 発泡セラミックへの課題
    4. 超塑性とは
    5. 高温発泡剤に求められる要件
  3. 超塑性発泡セラミックス – 1
    1. 単一気孔体 (モノフォーム)
    2. 発泡剤のガス発生様式
    3. 気孔拡張のための応力試算
  4. 超塑性発泡セラミックス – 2
    1. 多孔質セラミックスとその形態
    2. 超塑性発泡体の断熱特性・機械特性
  5. 超塑性発泡法の発展
    1. 特性を維持しつつ超塑性変形能を付与
    2. 新たな機能性
    3. 気孔・空洞のパターンニング

会場

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141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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