異分野融合・協創による "新規事業テーマ" 創出の仕掛け

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

日時

開催予定

プログラム

第1部. オープンイノベーションを創発する“共創空間”に必要な要素

(2018年5月15日 10:00〜11:15)

 オープンイノベーションを創発するための空間が新設されるケースがここ数年で一気に加速している。ひとつの企業だけで価値創造を行うのではなく、他者とリソースを共有することにより、相乗効果によって1+1を3にも4にもする活動が新価値創造や課題解決の現場で求められ始めている。我々が「共創空間」と総称するオープンイノベーションや共創を創発することを目的とした国内外の空間の事例を調査するなかで、多くのステークホルダーが集まり、成果を創出している空間に共通される要素が見えてきた。  本講演では、設備やツールのような空間だけでなく、運用、運営のポイントについても詳解する。

  1. なぜいま共創空間が注目されるのか?
  2. 共創をドライブする空間のつくり方
    1. 考えるべき9つの要素
      • 3つの活動の要素
      • 3つの空間の要素
      • 3つの共通意識の要素
    2. さまざまな共創空間の特徴
  3. 「活きた」共創空間をつくるために
    1. 空間を「複合用途」にしてみる
    2. 空間を「共」の場にしてみる
    3. 空間をつくってから、どう使うのか

第2部. 異業種との協創による新規事業テーマの創出

(2018年5月15日 11:30〜12:45)

 古河電工の歴史、事業領域を俯瞰し、その技術系譜とコア技術について述べる。そして事業に貢献する研究開発体制と技術との紐付きについて解説し、社内のイノベーションを誘発するために2014年に実施した研究開発体制の改編について概説する。  コア技術や研究開発中の新規技術を開示し社外との共創を促進することで、コア技術の想定用途を拡張することによりイノベーションを創出することを狙いとして開設したオープンラボについて、そのイノベーションを生み出すためのデザインコンセプトの工夫について述べた上で、オープンラボを基点として新事業を創出するための組織的な仕組みについても述べる。

  1. 古河電工の歴史と事業領域
    1. 歴史と事業領域
    2. 技術系譜とコア技術
    3. 古河電工におけるオープン・イノベーションの事例
  2. 研究開発体制
    1. コア技術と研究開発体制
    2. 研究開発体制の改編による社内の「新結合」
  3. 古河電工におけるオープンラボ (Fun Lab)
    1. オープン・イノベーションのフェーズにおけるオープンラボの役割の定義
    2. 古河電工におけるオープンラボの狙い
    3. Fun Labのデザインコンセプト
      1. 空間および展示物デザイン
      2. Fun Labよりイノベーションを生み出すための仕掛け
      3. 展示物の例
    4. Fun Lab来場者の例
  4. Fun Lab活用のための組織的な仕組み
  5. オープンラボの今後の活用について

第3部. オープンイノベーションによる新価値の創造への取り組み

~富士ゼロックス「お客様共創ラボラトリー」でのオープンイノベーションの実践~

(2018年5月15日 13:30〜14:45)

 富士ゼロックスでは、「徹底したお客様視点による新たな価値創造」をコンセプトにしたオープンイノベーションの場として「お客様共創ラボラトリー」を運営している。 ここでは、当社の経営課題解決事例を基にお客様と対話を行い、お客様との接点を見出して、共に解決策を探ることで、新たなビジネス創出を目指している。  これまでの約8年間の共創活動で、延べ3,000社/13,000名以上のお客様が来訪し、新たに15の商品・サービスを生みだしてきた。また、最近は企業/大学/省庁/自治体などが、オープンイノベーション活動のベンチマークとして訪れることも増えている。  本講演では、オープンイノベーションを進める仕組みの一例として、お客様共創ラボの活動フレームワーク、支援環境、運営体制やKPIの考え方を具体的な事例と共に紹介したい。

  1. 富士ゼロックスの新しいR&D拠点
    1. 富士ゼロックスR&Dスクエアのキーコンセプト「あつまる、ぶつかる、うまれる」
    2. お客様共創ラボラトリーの活動と成果
  2. お客様共創ラボラトリーのフレームワークと支援環境
    1. お客様共創ラボラトリーの活動フレームワーク
    2. お客様との対話による、お客様の経営課題/潜在ニーズの獲得
    3. ICTを活用した、お客様の経営課題/潜在ニーズの利活用
    4. 共創を促進するワークプレイスの構築
  3. お客様共創ラボラトリーの運営とKPI
    1. 運営体制と社内の巻き込み方
    2. 共創テーマ設定の考え方
    3. BSCに基づいた共創活動のKPI管理
  4. 新たなステージでのオープンイノベーションに向けて
    1. お客様共創1.0から2.0へ
    2. エコシステムの構築を目指したソーシャル課題への取り組み

第4部. 社外との協創、オープン化による研究開発テーマの発掘

(2018年5月15日 15:00〜16:15)

 昨今、企業のオープンイノベーション (以下、OI) の機運が高まっている。 OIでは自他の技術やアイデアを組み合わせて、更なるイノベーション獲得を目指すため、 従来から共同研究・開発をしていた大学や企業とは別の、未知のパートナー探索が重要である。  サントリーグループは「人と自然と響き合う」という企業理念のもと、最高の品質を目指した 商品やサービスをお届けし、世界の生活文化の発展に貢献するとともに総合酒類食品企業として グローバルに更なる成長を目指しており、一層の飛躍を目指して、OIを推進している。  本講演では、当グループの事業ならびに社外との協創やオープン化を通じた研究開発テーマの発掘の一端を 紹介する。

  1. イノベーションと環境変化
    1. 環境変化
    2. オープンイノベーションとは
  2. 弊社の事業概要
    1. 事業概要
    2. サントリーのイノベーション
  3. 社外との共創方法
  4. オープン化による研究開発テーマの発掘

第5部. 異分野・異業種とのコラボレーションで新規事業を生み出すポイント

(2018年5月15日 16:30〜17:45)

 現在、多くの企業において継続的に収益をあげ続けるために新商品、新規事業を次々に創出することが必要不可欠となっている。 オープンイノベーションは、自社に足りないものを外部から調達するという従来の取り組み (How型) から外部との協業 (コラボレーション) により新たな価値を創造する (What型) 取組みへの活用が期待されている。  今回は、新規機事業を生み出すために如何にオープンイノベーションが活用できるかということに焦点を当て、村田製作所での事例を中心に紹介する。

  1. オープンイノベーションの変遷
  2. 会社概要
    1. ムラタの概要
    2. 事業領域と業績の推移
  3. ムラタにおけるオープンイノベーション戦略
    1. オープンイノベーションの定義
    2. 具体的な活動事例
  4. 異分野・異業種とのコラボレーションの取り組み
    1. イノベーションセッション
    2. アイデアソン、ハッカソン
    3. その他
  5. まとめ

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

複数名同時受講割引について