金属腐食の基礎と腐食損傷事例および防食技術とその適用

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本セミナーでは、腐食現象の基礎から各種材料の腐食事例、様々な防食技術とその適用例など、複雑な腐食現象に対応するための現場に即した知識・技術を分かりやすく解説いたします。

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プログラム

鉄鋼材料をはじめ、金属材料は産業を構成する設備の基本材料である。しかし、それらはしばしば腐食などの損傷を生じ、多大な経済損失を発生させている。国内総生産 (GDP) の4 – 7%前後にもなるといわれている。そこでこれら金属材料を扱う技術者は、まず腐食とは何か、またそれを防食するにはどのような手段と方法があるかをよく理解し、事前に適正な材料の選択を行えるようにする必要がある。  腐食機構の基礎は相当程度解明されてきたが、実際に起こる腐食現象は種々の要因が複雑に絡み合って発生しているため、複雑かつ多くの学問領域と関係している。そのため、対策は困難を極める場合がある。したがって、腐食損傷は後を絶たず、技術者を悩ます問題の一つとなっている。  本講座では、実環境での金属材料の腐食劣化の仕組み及び種類から、全面腐食、局部腐食、高温での腐食など実際に腐食が起きる仕組みと、これら腐食に対する金属材料の防食並びに腐食防止技術までわかりやすく解説する。多様な防食技術の特徴および適用例の紹介を通じて、実用に資する知識と技術の基礎が身につけられることを期待する。また現在取り組んでいる課題についての相談も受け付け、解決のヒントが得られるようにしたい。

  1. 腐食はどのように発生するのか?
  2. 腐食の形態と分類
  3. 溶液腐食 (湿食)
    1. 全面腐食 (均一腐食)
    2. 局部腐食
      • 孔食・隙間腐食
      • 粒界腐食
      • 応力腐食割れ
      • 異種金属接触腐食
      • 水素脆性割れ
      • 通気差電池腐食
      • その他の腐食
  4. 高温腐食 (乾食)
    1. 高温酸化
    2. 水蒸気酸化
    3. 高温雰囲気ガス腐食
      • 硫化
      • 浸炭
      • 窒化
      • メタルダスティング
      • 塩化腐食
      • 水素浸食
    4. 溶融塩・溶融金属腐食
      • 溶融塩腐食
      • 溶融金属腐食
  5. おもな腐食試験法
  6. 各種金属材料の腐食事例
    1. 炭素鋼及び低合金鋼の腐食
    2. ステンレス鋼及び高Ni基合金の腐食
    3. 非鉄金属材料の腐食
      • アルミ合金
      • 銅合金
      • チタン合金
      • マグネシウム合金など
  7. 腐食防止対策と適用例
    1. 腐食防止対策の考え方
    2. 表面を環境から遮断する方法 (表面処理・改質)
      • めっき
      • 化成処理
      • 溶射
      • 塗装
      • ライニング
      • 防錆油など
    3. 環境を改善する方法
      • インヒビター
      • 電気防食
      • 不働態被膜を利用した方法など
  8. 最適材料と防食法の正しい選択

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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