再生医療等製品は、従来の合成薬と異なりロット管理が困難である、時間経過とともに品質変化が生じる、大量生産が困難などの問題を抱えている等特殊な問題がある。とは言え、GMPの要請される汚染、交叉汚染、混同、ミス防止の対策は従来の無菌製剤施設と変わるものではない。演者の無菌製剤製造経験に基づき、具体的な管理ポイントを教示する。
- 再生医療に関する主な法規
- 再生医療等製品とは
- iPS細胞とは
- 再生医療等の分類
- 再生医療等製品で留意すべきこと
- 結局はリスクベースアプローチ
- 細胞・組織を扱う場合の留意点
- バリデーション困難な再生医療等製品だから
- 一番の汚染源は人
- 二番目の汚染源は水
- なぜ発熱性物質 (パイロジェン) が問題か
- 製薬用水の種類
- 製薬用水設備で留意すべきこと
- 設計に必要な情報
- バイオフィルムとは
- 三番目に考えるべきは製造環境
- 空調に関する要請
- 5μm以上の粒子数と浮遊菌数は比例傾向
- 設備構造の留意点
- アイソレータの留意点
- RABS方式の留意点
- 製造工程での留意点