近年、消費者の細かな要求に応えるために、製造の多品種少量化や変種変量化が進められている。このような製造形態をロボット化するために、ロボットは従来のような定型動作を行うのではなく、製品の変化に応じて適応的に動作を変更しなくてはならない。 また、近年深層学習に代表されるように、人工知能への注目が集まっている。このような多品種少量生産や変種変量生産のロボット化の問題は、ロボットの知能化の問題と密接に結びついている。 本講演では、近年の産業用ロボットに関する話題や、大阪大学の講演者の研究室や講演者が兼務している産業技術総合研究所の研究グループにおける取組などについて紹介する。