量子ドット・マイクロLED ディスプレイの分野は特にディスプレイの高精細化が求められている昨今では重要な技術となっている、本セミナーでは、ディスプレイと関連材料の全貌を解説する。
講演1. 量子ドット・ロッドの概要とディスプレイへの応用、OLEDとの比較
(10:30~12:30)
現在、量販電気店の店頭では、OLED-TVが数多く展示され、LCDより勢いがあるように見える。このような状況の中で、2020年のオリンピックを契機に始まる新しい8kの放送企画BT2020の広い色域に対応するために、LCDのみならずOLEDなどのディスプレイに応用する材料として量子ドットが注目されている。
本講演では、量子ドットの概要を紹介し、様々なディスプレイへの応用方法を紹介し、その技術課題について述べる。課題のひとつがカドミウムの毒性である。カドミウムを含んだ量子ドットは特性が優れているが、毒性の問題からカドミウムフリーの量子ドットが望まれている。カドミウムを規制しているRoHSの現状について紹介し、この規制に対応するために量子ドットの技術開発の現状を紹介する。さらに、現在、最も勢いのあるOLEDとの比較を行い、それぞれの光学特性、技術課題、ディスプレイパネルの製造コストなどについて述べる。
- 背景
- 量子ドットとは何か?
- 量子ドットの歴史
- 量子ドットの特徴
- 自己組織化量子ドットの概要と構造
- コロイド量子ドットの概要と構造
- 量子ドットの作製方法、配位子の交換
- コロイド量子ドットのバンドギャップ
- 材料との関係
- 粒径との関係
- RoHSのカドミウム規制の現状
- カドミウムフリー量子ドットの開発状況
- カドミウムの減量
- InP
- ペロブスカイト量子ドット
- グラフェン量子ドット
- 三元系量子ドット
- 応用
- 量子ドットの市場規模
- ディスプレイ分野への応用
- LCDバックライト
- 量子ドットカラーフィルタLCD
- 色域改善OLED
- 量子ドットLED
- OLEDとの比較
- 光学特性
- デバイス構造
- 製造コスト
- 今後の展望
講演 2. 量子ドット・マイクロLEDディスプレイおよび関連材料の技術開発
(13:30~16:30)
新刊の中で著者が執筆した「量子ドット・マイクロLEDディスプレイおよび関連材料の技術開発」について解説する。主にマイクロLEDの量産上の課題と新奇ディスプレイについて詳しく説明する。なお、書籍には記述していない最新技術情報を盛り込んで紹介する。
- 量子ドットLED
- ITU-R BT-2020
- TFT-LCDテレビの高コントラスト化技術
- 量子ドットによるTFT-LCDの広色再現化
- 量子ドットLED
- QLEDのEQE推移
- QLEDに対する著者の考え
- マイクロLED
- マイクロLEDの作製方法と課題
- 開発事例
- SONY Crystal LEDディスプレイシステムとは
- ソニー独自開発の極めて微細なLED
- 高コントラストと広色域の豊かな映像表現
- 最大120ppsのフレームレートで滑らかな動画像の再現が可能
- RGB 10bitドライバ搭載による優れた階調表現
- 広視野角 (約180度)
- SONY OLEDマイクロディスプレイ
- OLEDマイクロディスプレイの特徴と課題
- 画素回路の設計と駆動方法
- 性能検証
- 新規開発M-OLED
- 今後の展望
- 新奇マイクロLED
- 上智大学
- 東京大学
- 大阪大学
- まとめ
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