食品期限設定のための代表的な試験に理化学試験、微生物試験、官能評価 (官能検査) があります。このうち、曖昧で、ほんとうに正しいデータが得られるのかと思われているのが官能評価だと思います。官能評価は、特段の勉強をしなくとも、誰でも簡単にできると思われがちですが、信頼性あるデータを出すためには、それなりの勉強が必要で、先人たちの官能評価事例からも学ぶ必要があります。私は「官能評価は高度な専門技術」と考えています。機器分析と比べた官能評価とメリットとして、「機器が不要で簡便・迅速に実施できる」と言われています。一般論としては正しいのですが、そんなに簡単なものではありません。デメリットとしては「個人差が大きい」、「客観性に乏しい」、「再現性に乏しい」と言われています。これも一般論としては正しいのですが、官能評価を理解して実践すれば解決できます。
本セミナーでは清涼飲料水を事例に、食品期限設定 (賞味期限) の進め方、特に加速試験の進め方をお話します。それとともに、官能評価の進め方についても基本を体系的にお話します。それは食品期限設定のためだけでなく、商品開発や品質管理での様々な場面で使っていただける内容です。
- 賞味期限設定の一般的な内容
- 食品の期限表示 (消費期限、賞味期限) の概要
- 食品期限表示の設定のためのガイドラインの概要
- 清涼飲料水の期限表示に関するガイドラインの概要
- 一般的な期限設定の方法
- 賞味期限設定での加速試験の考え方
- 官能評価の基本
- 官能評価
- 分析型官能評価と嗜好型官能評価
- 分析型官能評価で大切なこと
- 分析型官能評価の流れ
- 官能評価の目的の手順
- 官能評価の目的の明確化
- 官能評価の進め方のポイント
- 分析型官能評価パネルの選定・育成
- 官能能力試験によるパネルの選抜
- 官能評価パネルの区分け
- 官能評価パネルに必要な要件
- 官能評価パネルの育成
- 官能能力パネルの維持・管理
- 社外パネルと社内パネル
- 分析型官能評価の実施ルール
- 官能評価パネルの選定
- 官能評価法の選定
- 官能評価試料の調整
- 官能評価日時の設定
- 官能評価に及ぼす心理理的影響
- 試料の提示技法
- 官能評価の環境
- 官能評価室
- 分析型官能評価の手法「識別評価」
- 2点識別試験
- 3 点識別試験
- 1対2点識別試験
- その他の識別試験
- 評価事例
- 析型官能評価の手法 「定量化・尺度法」
- 定量化・尺度法
- 評価事例
- 分析型官能評価の手法 「特性プロファイル法」
- 特性プロファイル法
- 官能評価用語
- 新しい官能評価手法
- 官能評価ソフト
- 評価事例
- 官能評価データの解析手法の紹介
- 統計解析の基礎
- 解析手法の紹介
- 統計解析ソフト
- 嗜好型官能評価
- 嗜好型官能評価の進め方
- 清涼飲料水での賞味期限設定の事例紹介
- 清涼飲料水の定義と分類
- 試験データの評価方法の実際
- 官能検査
- 色調・物性検査
- 栄養成分含量検査
- 理化学検査
- 容器検査
- 微生物検査
- 試験データからの賞味期限の判定方法の実際
- アレニウス式を用いた賞味期限設定の加速試験の事例紹介
- 官能評価と機器分析データの相関解析の事例紹介
- 賞味期限設定での機器分析活用の提案
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