(2018年6月7日 10:00~12:00)
近年、脳と機械を直結するブレイン – マシン インターフェース (BMI) 技術の開発が盛んになっている。演者はこのBMI技術の一種として頭皮上脳波にもとづく意思テレパシー装置「ニューロコミュニケーター」の試作開発に成功した (2010年3月プレス発表、2014年5月TBS「夢の扉+」で報道) 。現在、この装置を難病患者の意思伝達支援用福祉機器として実用化開発を進める一方、その開発過程で得られたコア技術 (ポータブルな脳波計測装置やリアルタイム性の高い脳波データのパターン識別手法) を活用したマーケティング分野への応用も開始した (2017年1月、TV東京「ワールドビジネスサテライト」で報道) 。 本講演では、演者が独自に開発した特許取得技術 (国内外7件) を用いた、脳情報による感性評価システム (ニューロマーケティング) や購買行動支援システム (ニューロコンサルティング) などに関して、その開発概要や実証実験例をわかりやすく紹介する予定である。
(2018年6月7日 12:45〜14:45)
高級感や上質感といった触感を物理データから推定し、工学的に利用するには我々が持つ触覚受容器 (センサ) の特性を正しく理解する必要があります。本講演では生理学的な知見からその特性を工学的に理解して、どのように利用するべきかを解説します。また、数ある触感用語を如何に整理すべきかも説明します。
(2018年6月7日 15:00〜17:00)
様々なプロダクト・デザインやパッケージ・デザインにおいて、加飾表現の技術開発が進んでいる。しかし、「どのように色彩とテクスチャーを組合せれば、その製品にとって最適となるか」を明確に示した方法が確立しているわけではない。 そこで、高級感をプロダクトやパッケージで表現するためにどうすればよいか、を例にとり、色彩と質感を感性的に整理したり、狙いとするコンセプトを色彩と質感に変換して表現する方法について解説する。