(2018年5月29日 10:00〜12:00)
各種眼疾患をご紹介させて頂き、それらの未充足ニーズを種々の眼科DDS技術で各社がどのように解決を図ろうとしているか、最近の開発動向も交えながらご紹介いたします。また、眼科製剤開発において重要と思われるポイントをこれまでの経験を元にご紹介致します。これらの内容が新たな眼科治療法開発のヒントになれば幸いです。
(2018年5月29日 12:45〜14:45)
網膜疾患のほとんどは根本的な治療法がないため外科的手術や薬剤による網膜変性の抑制が主な治療となる。最近では生物学的製剤の眼内投与が一部の患者に福音をもたらしているが、眼内侵襲に伴う副作用対策は必ずしも十分とは言えない。本講演では眼内に低侵襲な投与法として、強膜上に担体を留置して薬物を網膜へ送達する経強膜薬物徐放デバイスを紹介する。
(2018年5月29日 15:00〜16:30)
我々が京都大学眼科と共同で進めている、後眼部疾患に対する点眼治療法開発について紹介する。高比重リポタンパク質 (High – density lipoprotein, HDL) はヒト血中に存在する脂質/タンパク質複合ナノ粒子である。我々はその眼科DDSにおける有用性を見出し、昨年論文報告した (Suda, K. et al., J. Control. Release, 266, 301 – 309 (2017) ) 。 本講演ではHDLの構造・機能から医療応用例まで幅広く紹介する。