本セミナーでは、講師の審査官としての経験から、広くて強い特許の取得、特許侵害をしないコツを伝授いたします。
核酸医薬品は、遺伝子レベルの高度な医療の実現に向けて将来性の高い技術であり、近年、積極的に研究開発が進められています。とくに、最近では、核酸医薬品の修飾技術やDDS技術などの研究開発により、薬理効果の最適化のほか、体内動態や半減期が改善され、安定性や膜透過性が向上し、医薬品としての可能性が拡大しています。 このような核酸医薬品について研究開発を推進するためには、研究開発戦略とともに特許戦略の構築が必要不可欠です。すなわち、研究開発のそれぞれの段階に対応して、どのような特許を取得し、どのように活用するかが重要な課題です。とくに、研究開発の初期の段階から特許について十分に検討することにより、広くて強い特許を取得することが有効です。その結果、研究成果を事業活動に最大限に活かすことができます。 本講演では、このような視点から、核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心とした特許戦略について説明し、今後の課題と対応策について解説します。