第1部 伸縮性導電ペーストの開発とその応用
(2018年5月23日 10:30〜12:00)
現在の主な電子回路基板は、電極や信号線に金属配線材料やパッケージ半導体素子で構成される。これら電子素子は、ガラスエポキシ基板やシリコンウェハなどの基板上に形成される。最近、ウェアラブルな機器が注目され、これに必要なデバイスの実現に向けて、衣服や薄いフィルム状樹脂基板に直接印刷・塗布しても柔軟性があり折り曲げ・ねじり・伸縮が可能な電子素子技術の開発が重要である。
- はじめに:ウェアラブル応用を目指した伸縮性導体の経過
- 現在の伸縮性導電ペーストの開発動向と用途展開
- 印刷電子分野における適用
- ウェアラブル可能な電子製品
- 印刷回路基板
- 成型複合化構造の電気製品
- 3Dプリント技術と印刷電子回路の複合化
- 導電材料にグラファイト系材料を使用するメリット
- 弊社の伸縮性導電性ペースト
- グラファイト系導電材の基本構造イメージ
- 基本構造材を伸縮性樹脂に混ぜペースト状にした
- 伸縮によってグラファイト系繊維同士が滑りながら接触し、周囲に絡まったカーボンナノチューブが導電性を維持する
- 電気特性の把握を継続評価中である。
- 特性把握
- グラファイト材の最適化とCNT材の混合比の最適化
- バインダー量と伸縮性・接着性の評価
- 長期安定度
- 信頼性試験
- センサー応用/抵抗体応用
- ペースト状伸縮性導電性材料は、塗付・硬化するだけで容易にセンサー化することが可能である
- 電気的な接続性も塗布面と電極との面接触で可能で、ゴム系のストレッチャブル導電体や銀系の導電体等のように、ハンダや他の金属導体との接続に、金属系導電接着剤を必要としない。
- 実用化実証テスト例
- 伸縮性導電ペーストによる心拍・呼吸計測
- 導電性ペーストによる衣類塗布型屈曲センサー
- 実用化に向けた今後の課題
- 質疑応答
第2部 ストレッチャブルワイヤーの伝送特性と使用事例
(2018年5月23日 12:50〜14:20)
伸縮配線に関して理解を深め、新規ウェアラブルデバイスにご活用頂く。また活用事例を通して新規デバイス考案に役立てて頂く。
- 会社概要
- 伸縮配線の概要
- 伸縮配線が必要になる背景
- 伸びるメカニズム (織物、編物、不織布)
- 使用金属、導電性繊維の種類とメリットデメリット
- 伝送特性、電気特性について
- 他社製品との違い
- 活用事例
第3部 インクジェットによる完全型レスFPCとその応用
(2018年5月23日 14:30〜16:00)
- 多品種少量化が進む世界
- インクジェット印刷で製造するフレキシブル基板P-Flex
- 完全型レスにより実現される開発及び量産の効率化
- 完全型レス生産の応用例