事業・研究を成功させるためには、事前におよび継続的に情報調査を行い、事業・研究を取り巻く内外環境を十分に把握・解析して、競合他社に勝てる戦略を立て、推進することが肝要です。情報の中でも取り分け特許情報は、技術動向、他社の事業・研究戦略を知るとともに、自社の事業・研究活動が可能な領域および自社権利を確立する領域を探り、知財戦略を立案・推進する上で必要不可欠なものです。
この特許情報解析を進める上で不可欠なツールがパテントマップです。大量の特許情報の山を、適切な分類記号・キーワードを用いて解析することにより、事業・研究・知財戦略の立案、推進に必要なインテリジェンスを手に取るように「見える化」することが可能になります。
本講座では、パテントマップ作成を目指す技術者の方々を対象に、わかりやすく作成方法を解説するとともに、その応用事例を解説します。
第1部
(2018年6月14日 10:30〜13:00)
- パテントマップの基礎
- 特許情報の重要性
- 特許情報は、権利・技術・経営情報のかたまり!
- 特許情報は、もっとも使いやすくかつ世界最大の技術情報源
- 特許情報の活用場面
- 三位一体の戦略の要!
- 特許管理の要諦!
- 技術者・研究者の成功の鍵!
- 特許情報を活用しよう!
- 特許情報は活用されているか?
- なぜ十分に活用されていないのか?
- 活用を進めるためのキーポイント!
- 特許情報調査の基礎
- 分類記号検索とキーワード検索
- 目的とする特許群の検索方法
- 目的に応じたパテントマップの作り方・使い方
- パテントマップ作成の手順
- パテントマップの種類と用途
- 事業・研究戦略の推進とパテントマップ
- パテントポートフォリオの構築とパテントマップ
- パテントポートフォリオの構築方法
- 課題/解決手段系統図の活用とパテントポートフォリオの構築
- 旭化成での活用事例
- 遡及調査・継続調査をやらずに研究開発を進めてはいけない!
- 研究テーマに関連する特許群のデータベース化 (LDB)
- 戦略的に活用可能なデータベース (SDB) の構築
第2部
(2018年6月14日 13:45〜16:30)
- パテントマップ活用の実際
- クリアランス確保のための加工分析の仕方と読み方
- 競合他社の技術予測のための加工分析の仕方と読み方
- 業界予測のための加工分析の仕方と読み方
- 事業予測のための加工分析の仕方と読み方
- 新技術・新事業企画のための特許情報の加工分析の仕方と読み方
- 特許情報解析の戦略的活用 (事例研究)
- 新規事業開発におけるターゲット商品決定の事例
- 新商品探索の事例
- 産学連携による製品開発の事例
- 中小企業と大手企業の連携の事例