自動車用樹脂:オレフィン系熱可塑性エラストマー (TPO) の技術動向と物性を大きく変化させる複合化手法

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本セミナーでは、自動車用樹脂として海外で広く使われているオレフィン系熱可塑性エラストマー (TPO) について解説いたします。

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プログラム

日本ではTPOは馴染みのない言葉ですが、海外では自動車用の樹脂材料として広く使われています。その実態は、ポリプロピレン (PP) を主体として複合化した材料です。ゴムでタフニングすればバンパー材、タルクやガラス繊維で強化すればアンダーフード材です。動架橋したものは内装の表皮などに使われるほど柔らかくなります。一方、化学的な変性をすれば、塗装する際の接着層にもなります。  この講座では、1970年頃から現在に至る技術を説明すると同時に、理論を補足しながら将来を展望します。

  1. ポリオレフィンの構造と物性
    1. ポリオレフィンとは
    2. 単独重合体の性状
    3. 共重合体の性状
    4. 他樹脂との違い
    5. 物性と構造の関係
      1. 流動性
      2. 剛性 – 衝撃バランス
      3. 表面の特性、透明性
      4. 拡散性、ブリード性
  2. 複合化技術
    1. タフニング (ゴム強化)
    2. フィラー強化、繊維強化
    3. 添加剤
    4. 変性
    5. コンパウンド技術
      1. グレースカーブ、キャピラリー数
      2. 流動誘起相溶解
      3. スピノーダル分解
  3. 成形加工と構造物性
    1. 紡糸を例として分子鎖の配向を考察
    2. 分子構造とレオロジー特性
    3. フィルムの延伸と構造
    4. 射出成形での構造形成
      1. スキンーコア構造
      2. スキン層と物性
      3. 多層構造と物性 線膨張係数など

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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