タッチパネルはスマフォやタブレットでは当たりまえの入力デバイスであり、カーナビにおいても広く利用されている。車載のデイスプレイが大型化し、コネクテッドカーとしてインターネットなどとも接続されるようになりCID (センターインフォアメーションデイスプレイ) と呼ばれる装置が導入されようとしている。
CIDでは車内空間を有効に利用するために 曲面化や異形化が要望されている。LCDもOLEDと同じように曲面化が可能な開発が進んでおり、タッチパネルではフィルム基板センサーを用いたパネルが開発されている。センサーのみならずカバー材料やOCAなどの部材、さらにこれらをまとめて曲面化する技術が必要である。
当講座ではセンサー材料から他の部材、曲面化技術まで幅広く紹介する。
- タッチパネルの種類と市場
- マルチタッチパネルの種類
- タッチパネルの市場と用途
- タッチパネルの次の市場は何か
- 車載、大型、デジタルサイネージでの拡大
- 車載用デイスプレイへの要求特性
- 静電容量マルチタッチパネルの技術動向と今後のトレンド
- 構造と特徴
- 大面積化と曲面化に必要な条件
- 可とう性、曲面タッチパネルに必要なフィルムセンサーの技術動向と要求特性
- 新規透明導電性膜の種類と特徴
- Cuメタルメッシュセンサ、SpiderNetパネルの特徴
- 銀メタルメッシュセンサ
- メタルメッシュセンサ材料の種類
- メタルメッシュセンサの作成方法
- メタルメッシュセンサでの検出
- メタルメッシュセンサの課題と対策
- 視認性の低下防止 (配線黒化処理での対策)
- モアレ発生の防止
- その他の金属センサー
- 曲面化、フレキシブル化を実現するタッチパネル用カバー材料と要求特性
- カバー材料はガラスかポリマーか?
- プラスチックカバー材の種類と課題
- オールプラスチックタッチパネルの構造
- メタルメッシュに適応した曲面化作成法
- ラミネート法
- インモールド射出成型
- プレス成型
- 貼り合わせ用光学接着剤
- 反射防止や傷付き防止などの表面処理
- 次世代タッチパネルに必要な触感付与