固体電解質の構造とイオン伝導

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会場 開催

本セミナーでは、固体イオニクスの基礎から、安定性と劣化評価について解説いたします。
また、中性子回折の基礎・特徴・何がわかるのか、X線回折との相違についても解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

燃料電池やリチウムイオン電池の小型化や信頼性向上を実現するためには高性能の固体電解質の開発が不可欠であり、固体電解質には電解液に匹敵する高いイオン伝導性が要求されます。  本セミナーでは、固体電解質の高イオン伝導発現に不可欠な欠陥の生成と制御の基礎に関する説明をした後、高イオン伝導を有する代表的な結晶構造について紹介します。また、優れた電池開発のためには電解質や電極単体の性能評価だけではなく、電池全体での安定性や劣化評価も重要になります。  X線回折測定は材料開発に基本的な測定手段ですが、中性子回折に敷居の高さを感じている企業研究者も多いようです。そこで、後半は回折測定を簡単に復習した後、中性子回折の基礎、X線回折とどこが違うのか、どんな特徴があるか、何が分かるのかについて学び、その応用として固体酸化物燃料電池セルへの適用について例示します。

  1. 序論
    1. 電気化学デバイス
    2. 電解液と固体電解質
  2. 固体電解質の基礎
    1. 固体の格子欠陥
    2. 内因性欠陥と外因性欠陥
    3. 欠陥の原子価制御
    4. 非化学量論性
    5. 酸素分圧による欠陥平衡
    6. 欠陥によるキャリア生成
    7. 代表的な固体電解質の構造
  3. 固体電解質への中性子回折の応用
    1. 結晶による回折
    2. 回折から得られる情報
    3. 物質による中性子の散乱と吸収
    4. 中性子の干渉性散乱と非干渉性散乱
    5. 中性子の発生と回折測定法
    6. X線回折と中性子回折の相補性
    7. 固体電解質の中性子回折
    8. 中性子回折による燃料電池評価
  4. まとめ

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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