iPadによるアップルの再躍進と日本のテレビ産業の凋落を境に、やはり日本企業は、研究開発によるイノベーションを主軸にして、競争を勝ち抜いていく必要があると再認識されております。ところが、この期待にうまく答える形で、研究開発を進めている企業は、それほど多くありません。グーグルのロボットベンチャー買収に見るように、世界の競合関係は、思いもかけないところから、急速に変わっており、従来の延長線の開発では、いつまでたっても、製品化できない魔のサイクルからに抜け出せない状態に陥ってしまいます。最近は、ネットによる顧客や顧客の顧客に関連する情報も比較的容易に入手できるようになりました。
このような市場にあふれる情報を活用しながら、市場の変化を先読みして、自社の革新的な製品開発に結び付け、早く製品化につなげることがますます重要となっています。
ここでは、これらのマーケットと連携した研究開発の進め方やスキルを学び、実際に活用して、製品化につなげることを目的とします。
- 持っている技術の延長だけでは、製品にならない
- 技術の高度化とグローバル化対応での衰退
- 技術革新だけでは、製品とはならない
- 有望な市場を技術に絡めてどう捉えるか (マーケット・セグメンテーション)
- どうくくるかによって、市場が見えたり、見えなかったりする
- 成長市場へのアプローチ
- 自社の技術資源を把握する
- 自社の技術資源の棚卸
- 事業・用途への展開
- 製品サービスの要素技術分解
- 要素技術の評価
- 技術予測と市場の将来性の予測
- ターゲット市場を想定し、将来の市場を創造する
- 技術の予測
- 事業の将来の方向性を仮定する
- 技術情報の収集
- ビジネスモデルを考えてコンセプトメイキング
- どうやって市場 (顧客) に価値を提供するの?
- 製品コンセプトの構築
- 革新的な製品ほど、顧客の声は、当てにならない
- ハイリスク型とローリスク型では、アプローチが違う
- 技術主導のハイリスク、市場差別化主導のローリスク
- レベレッジを大きくする
- 段階的な評価
- 良くある失敗と誤解
- 市場 (顧客) を知らない技術開発
- 技術を過大評価した開発
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