原子間力顕微鏡 (AFM) は材料研究開発の現場で利用が進む新しいタイプの顕微鏡である。市場調査の結果によると、特にポリマー材料への応用が進んでいることもわかっている。構造分析のみならず力学物性などの他の顕微鏡では得難い情報を与えることもAFMの大きな魅力である。本講座では、AFMで得られる画像の解釈に必要ないくつかの勘所を、実例をもって紹介する。この講座を受けることでAFMの基礎的な知識を得ることができる。 さらにどのようにしてナノスケール力学物性評価が可能となるのか、またそれによってどのような世界が広がるのかについて学ぶことができる。 また、講師は、革新的研究開発推進プログラム (ImPACT) 『超薄膜化・強靭化「しなやかなタフポリマー」の実現』や戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 『革新的構造材料「高分子の劣化・破壊現象のナノスケール観測」』など多くのプロジェクトメンバーであり、これらのプロジェクトに関連した高分子材料研究に関するトピックスをご紹介いただく。
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