本講座は医科学領域の医療情報担当者や学術担当者を対象にEBM (evidence – based medicine:証拠に基づいた医学) に欠かせない統計的な考え方の修得を目的としている。医学論文やそれに関する学術資料を理解し説明するには2つの事が必要である。1つにはそのテーマについての知識であり、もう一つが医学研究への理解である。この医学研究の理解には統計学の理解がなければならない。この目的の為に本講座は2日間に渡り、医学統計の基礎用語とその意味、活用方法、検定と推定の基礎と応用、医学論文中の統計結果の解釈、統計手法選択の、統計結果のわかり易い説明ポイントなどを中心に解説していく。今講座は入門であり、基本的な事項から組み立ててある。