アクチュエータの新材料、駆動制御、最新応用

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会場 開催

本セミナーでは、センサ、人工筋肉、タッチパネルなど、多くの応用例が期待されているアクチュエータについて取り上げ、高分子、ゲル、流体駆動、形状記憶合金などの様々な用途を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 高分子アクチュエータの制御技術とその応用

(2018年5月17日 10:00〜11:30)

 機能性高分子材料は、柔軟性を有したアクチュエータとして注目されている。その中でも、電気刺激に対して変形応答する電場応答性高分子 (Electro-active polymer: EAP) は、応答性や制御性に優れている。また、逆に変形に対して電気信号を発生するものもあり、センサとして利用可能である。  本講演では、代表的なEAP材料について概説するとともに、イオン導電性高分子アクチュエータに関して、素子の作製法や、センサ・アクチュエータの両機能を組み合わせた利用法、制御システムへの応用について紹介する。 本講座で高分子アクチュエータの基礎を理解頂き、使ってみる、試してみるきっかけになれば幸いである。

  1. 電場応答性高分子 (Electro-active polymer: EAP)
  2. イオン導電性高分子・貴金属接合体 (Ionic polymer-metal composite: IPMC)
  3. 応用事例
    • 制御方法
    • ロボット応用
    • センサ・アクチュエータ統合など

第2部 微小系のオンデマンド操作を可能にするソフトでウェットな光駆動ゲルアクチュエータ

(2018年5月17日 12:10〜13:40)

 様々な光デバイスや画像技術が急速に進展・普及する昨今、光で駆動可能な材料やデバイスは、これまでになく高度で繊細な自動制御を実現する重要な構成要素となる可能性を潜在的に有している。こうした状況において演者らは、水系で光駆動可能なソフトでウェットなアクチュエータ材料として、素早く顕著な体積変化を可視光照射によって可逆的に引き起こすことのできる光応答性ヒロドゲルを開発した。講座では、この材料の優れた光?体積変換のメカニズムと、微小システムの光制御への応用について述べる。

  1. 光応答性ヒドロゲルの構造と光駆動原理
  2. 微小系の光制御を実現する照射システム
  3. 光応答性ヒドロゲルのオンデマンド制御に基づく応用
    1. 表面マイクロレリーフ形状の制御
    2. マイクロ流体システムの制御
    3. ロッド型屈曲アクチュエータ
    4. 微小物体移の運搬制御
  4. バイオ環境対応に向けた開発動向
  5. まとめ

第3部 流体駆動アクチュエータ、人工筋肉とそのロボット応用

(2018年5月17日 13:50〜15:20)

 油空圧アクチュエータの近年の研究開発動向を簡単に述べたのち、講師が開発している、油空圧駆動の人工筋肉とそのロボット応用について述べる。

  1. 流体駆動アクチュエータの概要
    1. 流体駆動アクチュエータの特徴
    2. ソフトアクチュエータの研究開発動向
  2. 細径マッキベン型人工筋肉
    1. 細径マッキベン型人工筋肉の構造と特性
    2. 身体サポートスーツへの応用
    3. 筋骨格ロボットへの応用
    4. Giacomettiロボティクスへの展開
  3. 油圧パワーマッキベン型人工筋肉
    1. 油圧パワー人工筋肉の特徴
    2. タフロボティクスへの展開
  4. ロボット用油圧アクチュエータの研究動向
  5. E-kagen roboticsへの展望
  6. まとめ

第4部 形状記憶合金アクチュエータを用いた触感フィードバック技術

(2018年5月17日 15:30〜17:00)

 タッチパネルなどの操作パネルを指が触った瞬間にクリック感を発生させる新方式アクチュエータを開発した。従来の振動モータ等と異なり、パネルのみが一瞬にして震える形状記憶合金を用いた独自技術から生まれた。その原理を説明するとともに市場拡大が期待される車載市場での応用について紹介する。また疑似的に作りだした「クリック感」を、受講者の皆様にも体感していただきながら解説する。

  1. 触覚技術の紹介
    • 電磁ソレノイド、振動モータ、ピエゾ式の紹介
    • 従来技術の説明。メリットとデメリット。
  2. 新方式アクチュエータの紹介
    • 特徴、イメージ
    • 形状記憶合金の採用
    • 単純な駆動回路
    • 動作原理の詳細な説明
    • 1つのデバイスでアクチュエータとセンサーを兼用
    • メカニカルな「クリック感」を発生させる方法
    • 実際の加速度波形、振動モータとの比較
    • 製品への搭載例
  3. タブレットへの応用例の紹介
    • 構成の説明
    • 効率的な触覚発生の説明
  4. 車載への応用例の説明
    • 新方式アクチュエータが望まれる理由
    • 車両メーカの反応とその市場
  5. その他
    • 海外を含めた特許の登録状況
    • アップル社のパソコンの触覚技術
    • イマージョン社に対する青電舎特許の考え方
  6. デモ機実演
    • 受講者の皆様にも触って体感して頂きます
    • 最新のデモ機をいくつか触って頂きます

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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