高分子材料 (プラスチックとエラストマー) の定性を赤外法で素早く正確に行うために、スペクトルの解釈の仕方に絞って講義する。一般論ではなく、実測した多くのスペクトルを基に体系化した独自のノウハウ中心。コンピュータ検索を使用しない場合だけでなく、使用している場合でも、このような知識・ノウハウがあれば、検索の精度・効率が飛躍的に向上する。説明に加え、そのまま活用できるマニュアル (「実践ガイド」) も提供。
- 赤外吸収の基礎:グループ振動を中心に
- グループ振動・特性吸収帯という概念
- グループ振動のシフト
- 倍音・結合音によるピーク
- 特性吸収帯のまとめ・波数領域分割の勧め
- ピーク強度の問題
- 読む力が身に着きやすいスペクトルの勧め
- スペクトルの解釈に必要な視点
- 定性の基本:スペクトルの異同性の判断の仕方
- 複眼的視点:スペクトルを多角的に眺めること
- 顕微鏡的視点:微妙な違いを見逃さないこと
- 赤外スペクトルによるポリマーの定性:基礎
- 総論:タイプ別・構造別のスペクトルパターン
- 構造類似ポリマー間の識別法
- 実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性
- 未知スペクトルの定性法:基本的な考え方
- 波数領域別の特徴の整理
- 独自方式の実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性法
- 混合物の解析法
- 混合物のスペクトルの解析法のコツ
- 解析例
- ポリマーの定性:ラマンの効果的な利用法
- 原理・特徴
- 定性への応用法:赤外よりも明快に定性ができるポリマーのまとめ