第1部 3Dプリンターの造形原理と主な材料、用途事例、自動車分野での可能性
(2018年5月14日 10:00〜11:10)
- 3Dプリンターの基本造形原理と材料種類特性
- 「3Dプリンター」とは何か
- 3Dプリンターの代表的な工法と造形材料
- 3Dプリンターの特長
- 3Dプリンターの課題
- 3Dプリンターの精度の考え方
- FDM (樹脂熱溶融積層) 方式について
- FDM方式の原理
- FDM方式の造形機種
- FDM方式の材料種類と特性
- Polyjet方式 (光硬化性樹脂インクジェット) 方式について
- Polyjet方式の原理
- Polyjet方式の造形機種
- Polyjet方式の材料種類と特性
- FDM方式の用途事例と効果
- 試作用途事例と効果
- 実使用部品生産用途事例と効果
- 製造用型・治工具生産用途事例と効果
- Polyjet方式の用途事例
- 試作用途事例と効果
- 実使用部品生産用途事例と効果
- 製造用型・治工具生産用途事例と効果
- 3Dプリンタによる実機能部品直接生産「DDM」
- DDMとは
- DDM活用成功のためのポイント
- 3Dプリンタの自動車分野での活用事例と可能性
第2部 3DプリンターによるCFRPなど 繊維複合材料としての成形とその可能性
(2018年5月14日 11:20〜12:30)
自動車・航空宇宙用構造に適用可能な高強度立体造形を目的とした「連続炭素繊維複合材料3Dプリンター」の研究開発をご紹介します。高強度・高剛性な連続炭素繊維で強化された樹脂系複合材料を3Dプリントできれば、3DのCADデータから構造部材ごとに成形法を変えて最少費用・最短時間の立体造形ができるため、特に多品種生産において大きな工業的効果を持つと期待しています。
- 複合材料3Dプリンター開発の背景、世界市場予測
- 3Dプリンターを利用した複合材料成形
- 連続炭素繊維複合材料3Dプリンター
- 繊維切断機構
- ハニカムサンドイッチ構造の3Dプリント
- 力学的特性
- 短繊維系複合材料3Dプリンター
- Big Area Additive Manufacturing (BAAM) 技術
- 連続繊維複合材料3Dプリンターの海外動向
- 光硬化系複合材料3Dプリンターの紹介
- 課題と今後の展開
第3部 3Dプリンター用の樹脂製フィラメントについて
(2018年5月14日 13:10〜14:20)
材料押出型3Dプリンターは安価で扱い易いため急速に普及している。主力素材は ABSとPLAの2種であり、造形精度ではPLAが有利だが、さらに綺麗な造形結果を得るた めの努力は随所で続いている。本講演では、造形用材料としてのPLAフィラメントに ついて、高性能化に向けた開発の実例とそのポイントを解説する。また他の機能性 フィラメントの開発事例についても紹介する。
- 3Dプリンター用造形材料としてのポリ乳酸
- PLAの用途展開と訴求点
- ABSとPLAの相反する特性
- 市販PLAフィラメントの例
- PLAフィラメント開発の実例
- より良いプリント結果を求めた高性能化への動き
- 材料選定
- フィラメントの製法
- さらなる高性能を目指した開発の方向性
- 機能性フィラメント
- 他社製品例
- 機能性フィラメントの開発事例
- 自動車分野での活用の可能性
第4部 アディティブマニュファクチャリングの現状と今後の展望、ドイツEOS社の事例
(2018年5月14日 14:30〜15:40)
最近の3Dプリンター利用の動き、および欧米での最新情報、ドイツEOS社の事例を交え解説する。
- 3DプリンターとAdditive Manufacturing
- 産業用3Dプリンターについて
- AM技術を取り巻くマーケットの動向
- 活用事例、主な用途
- メタルパーツの造形における課題
- 装置を検討する際のポイント
第5部 3Dプリンターによる自動車用部材への 応用・試作の可能性
(2018年5月14日 15:50〜17:00)
- 3Dプリンター導入の経緯、工業的な利用
- 設備導入のポイント
- 3次元CADデータからそのまま造形
- 印刷時間、開発時間、試作時間の短縮化とコスト削減効果
- 3Dプリンターによるホース、チューブなどの中空部品や曲がり管の試作
- デザインモデル作成、治具作成/軽量化、他
- 中空を成形 (印刷) する上でのポイント
- 使われる材料 (ABS、他)
- 応用、市場性、最近のトピックス紹介
- 自動車 (燃料やブレーキなどのホース他)
- 鉄道、家電、住宅設備、他
- 最近のトピックス (曲がり管による自動車内の省スペース化への対応など)