(2018年4月26日 10:30〜12:00)
化学療法に起因する末梢神経障害は、目に見えない副作用であり、過小評価となりやすい。さらに、効果的な治療が少ない事から、長期に渡り末梢神経障害の症状に苦しむ患者さんが多い。末梢神経障害の評価のポイントとこれまで行われてきた治療のエビデンスをまとめ、現場で求められている問題点を検討したい。
(2018年4月26日 12:45〜14:15)
抗がん剤誘発末梢神経障害はがん化学療法患者のQOL低下を招く深刻な問題である。対症療法としてのStop and Go 療法、Ca, Mg 療法といった治療法が存在するが決定的な解決策に至っていないのが現状であり、レジメン完遂率向上のための対策が期待されている。 本セミナーでは、当研究室で行っている大腸がんモデル動物を用いた抗がん剤の末梢神経障害に関する検討の中から、血漿中抗がん剤濃度との関連性を利用した臨床現場へのフィードバックのための方法について概説する。抗がん剤の適正使用において微力ながら貢献できる可能性を期待している。
(2018年4月26日 14:30〜16:00)
抗癌薬パクリタキセルに起因する末梢神経障害 (しびれ) を手足の冷却により予防可能か、個人内左右比較デザインの臨床試験により検討し、世界で初めて予防効果を報告いたしました。本セミナーでは実際の臨床試験の詳細とその結果および波及についてご紹介いたします。