医薬品施設の構築後に手直し工事が発生する主な原因は、要求方針が定まらないか社内外の情報収集不足によりユーザー要求仕様書 (URS) の内容が不適切であった、あるいは設計時適格性確認 (DQ) を怠った等が考えられる。
限られた投資額で満足のいく施設構築を実現できるかは、〈1〉適切なURSの作成、〈2〉適切な業者選定、〈3〉適切なDQ、〈4〉適切なプロジェクト管理が必要である。これらの要点を具体的な事例を交えて解説する。
- まずは最新のバリデーションの考え方を知ろう
- 製品ライフサイクル全域での検証・確認
- プロセス稼働性能のモニタリング対象とURSの関係
- DQの判定基準としてUSR必要
- ユーザー要求仕様書の作成
- 要は企業ポリシーの明確化
- URS作成時の留意点
- URSの内容不備例
- 対象医薬品について伝えるべきこと
- URSの目次例と企業のポリシーの関係
- 保全に関する企業方針例
- 保管施設への要求事項
- 異物対策の企業方針例
- ミス防止の企業方針例
- 交叉汚染防止策の企業方針例
- 混同防止の企業方針例
- URS作成に必要なリスクマネジメント
- 施設設計時はHAZOP手法でリスク回避
- 適格性評価
- 適格性評価の対象
- DQの実施例と判定基準
- 製薬用水システムのDQ事例
- IO/OQの実施例
- 校正とは
- PQの実施例