GDPは厚労省と国交省の管轄を横断するため、行政、医薬品業界、流通業界ともに対応の難しい業務である。しかし、「患者に健康リスクを与えない」という観点に立てば、共通課題として取り組むべき重要なテーマである。世界的にも、GDPとGMPの境界をなくしたGMDPの視点が求められつつある。
本講では、演者の実務経験を踏まえて具体的なGDP業務の事例を紹介する。
- GDP制定の背景
- 主なGDPガイドライン
- 日米欧の医薬品流通網の相違点
- GDPは誰向けに書かれているのか
- 輸送のベリフィケーション
- PIC/S GDPの概要
- 要請される品質システムとは
- 日本版GDPの特徴
- GDP対応のために実施すべき調査事項
- GDP対応のために実施すべき実験・検証事項
- 凍結蓄冷剤による低温逸脱リスク
- 氷点下冷風による低温逸脱リスク
- トラックの振動リスク
- 飛行機輸送でのリスク
- 偽造原薬の特徴
- 偽造医薬品を感知するシステム
- WHOの保管と輸送に関するガイダンス
- 実務面で検討すべきGDP対応例
- 保管業者の選定
- 配送業者の選定
- GDP文書の整備
- 品質マニュアルに記載すること
- GDP管理基準書の作成
- GDP担当者の職務
- 保管・流通業者との取り決め手順書