結露はガラスの曇りやカビの発生、金属のサビなどを引き起こす。その対処・対策のためには、結露の検知を必要する場合があるが、既存の湿度センサーでは結露の発生を検知することは原理的に不可能であり、市販の結露センサーでは初期の結露を正確に検出することはできない。 本講演者が開発しているモイスチャーセンサーは環境中の湿気に由来するマイクロオーダーといった微小な水滴を感度・高精度・小型・高速に検出できるとともに、その大きさの違いや時間毎の変化を判別することができる。そのため、本センサーを用いることで、結露や湿潤の発生やその程度を検知することが可能になる。さらに、このセンサーを用いることで、結露や湿潤以外にも人や物から放出される微小な水分を検出・判別することが可能となる。 本講演では、モイスチャーセンサーの測定原理、半導体加工技術を用いたチップ作製、計測システムの構築例、実測例とアプリケーション例、センサーの提供 (利用) 方法について、解説する。