本セミナーでは、人の内面状態、「嬉しい」、「楽しい」、「わくわく」の計測と評価、活用について詳解いたします。
(2018年3月20日 10:00〜12:30)
2001年に総合科学技術会議により策定された第2期科学技術基本計画において、「安心・安全で質の高い生活のできる国」が科学技術政策の基本的な方向として目指すべき国の姿のひとつとして挙げられ、以来この方針を受け、安心・安全社会の構築について各方面で取り組みが開始された。しかしその中に「社会的弱者にとっての安全・安心」という観点はほとんどなかった。そこで私は「高齢者や女性にとって安全・安心な空間」を定量的に評価する研究を行った。さらにその過程で、安心感だけでなく快適感やわくわく感といった感性の定量的な計測事例が少ないことも明らかになった。これらの感性は、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求める21世紀の社会の新しいパラダイムにおいて極めて重要であると考えられる。そこで私は、これらの感性の定量的な計測による空間やインタラクティブシステムの評価を研究として行ってきた。 このセミナーでは、特にわくわく感の生体信号を用いた定量的な計測方法について、実例を主体に解説する。
(2018年3月20日 13:15〜15:45)
近年、人間の脳を非侵襲に計測する技術の発展に伴って、未知の脳機能に迫ることが可能になってきた。本講座の前半においては、脳の基礎知識を説明した上で、最先端の脳計測技術の特徴や選び方を解説する。後半においては、これらの技術によって明らかになった予測や期待感、情動に関する最新の研究事例を解説する。
(2018年3月20日 16:00〜17:30)
本セミナーでは、まずウェアラブルセンサと機械学習によ る感情の推定方法を概観し,これらを導入し、活用するための留意点 について解説するとともに、質疑応答を通して理解を深めます。その 上で,遊園地のアトラクション体験時に友情が深まる過程を脈拍変動 の類似性から推定します.本セミナーを受講することで、ウェアラブル バイタルセンサを用いた感情の可視化や機械学習を活用したインテ リジェント製品の開発に役立ちます。