近年、高品質な樹脂製品を作るために樹脂流動解析は樹脂製品設計や開発、金型の設計・製作に欠かせないツールとなりつつあります。しかし、流動解析は「難しそうだ」、「よく分からない」との先入観で活用を敬遠されている方や、「実際に使ってみたもののどのように製造工程に組み込めばよいのか分からない」といったことを耳にすることもあり、現場に浸透しにくいのも事実です。
そこで、本講座では実務で流動解析を活用してきた経験を基に樹脂流動解析を現場で有効に活用するためのキーポイントや留意点について、失敗・成功事例を交えて分かりやすく解説します。
- “樹脂流動解析”について正しく理解しよう
- 「樹脂流動解析が使えない」と思っている方の多くに「樹脂流動解析を行えば全てのトラブルや不具合を直すことができる」と誤解されている点があります。しかし、残念ながら樹脂流動解析はすべてのトラブルや不具合を直してくれるためのツールではありません。ここでは流動解析の考え方について解説します。
- 「解析」という言葉の意味を理解する
- 流動解析を活用するために抑えておくべきこと
- 樹脂性質について理解する
- 射出成形について理解する
- 金型について理解する
- 樹脂を「ただ流す」のと「イメージ通りに流す」の大きな差について
- 従来の方法では絶対に高品質なプラスチック製品を得ることが出来きません。ここでは、「ただ流す」と「イメージ通りに流す」の間にある大きな違いについて事例を挙げて説明します。
- 製品設計における「ただ流す」と「イメージ通りに流す」の大きな差
- 金型作製における「ただ流す」と「イメージ通りに流す」の大きな差
- 実務で活躍する樹脂流動解析
- 樹脂流動解析を活用したトラブルの解決方法について、3段階に分けて分かり易く解説します。
- 流動解析を用いて基本的な問題を解決する
- ウェルドラインについて考える
- エアトラップについて考える
- 問題なく成形できるかを考える
- 解析結果を駆使して問題を解決する
- そり・変形を改善する方法を考える
- 金型の加工費を抑える方法を考える
- 解析結果にはない問題を解決する
- ボイドの対策を考え
- 実務で樹脂流動解析を活用するために
- 樹脂流動解析を活用し、現場や顧客にとって“頼もしい樹脂流動解析”になるための考え方やコツについて解説します。