各種造粒操作のメカニズム・活用法とトラブル対策

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プログラム

造粒は流動性の改善、飛散性の低減、溶解性の向上、保存性の向上・吸湿性の改善、商品付加価値の向上等の目的で行われている。そして、造粒操作によって、微粉の発生を抑えて流動性を高める。また、遠心力によって見かけ密度の大きい、顆粒強度の高い造粒物をつくることが出来る。  本講演では、はじめに各種造粒法と造粒物の特性について解説する。そして、攪拌造粒、流動層造粒、押出し造粒、乾式造粒等に関して、造粒メカニズムとトラブル対策 (缶体壁面への粉体の付着など) 、それぞれの造粒法における事例も含めて説明する。また、造粒におけるスケールアップの問題点と効率的な進め方について話す。  さらに、造粒の前後の工程での粉砕、ふるい分け、混合および乾燥、整粒にも触れる。また、混合に関しては、均一性の促進と偏析の防止対策、密度差のある混合における投入手順等に関して解説する。最後に連続生産の利点と課題について述べる。

  1. 造粒の目的
  2. 造粒の定義と造粒の方法
  3. 原薬物性に適した造粒方法
  4. 造粒法と造粒物の特性
    • 粒子密度
    • 粒度分布
    • 粒子強度
    • 形状
  5. 造粒法の比較
    • 転動造粒法
    • 押出し造粒法
    • 混合造粒法
    • 凍結乾燥・解砕法など
  6. 原薬物性の改質
    • 難溶性薬物
    • 油状性薬物
    • 凝集性薬物
    • 難吸収性薬物 等の改質
  7. 造粒における添加物とその作用機構
    • 賦形剤
    • 結合剤
    • 崩壊剤など
  8. 造粒における粉砕の目的と粉砕のメカニズムおよび粉砕方法
  9. ふるい分けにおける粒子の挙動とふるい分け装置の選定
  10. 混合・偏析のメカニズムと混合の均一性を促進する因子および偏析の防止対策手順
  11. 攪拌混合機における羽根の形状による混合への影響 (混合状態をシミュレーションした)
  12. PL値 (可塑限界) とは?
  13. 攪拌造粒のメカニズムと造粒事例およびトラブル対策
    • 結合剤溶液の添加量
    • 添加時間
    • 主羽根・解砕羽根の回転数の影響
  14. 攪拌造粒の操作条件と顆粒物性
  15. 流動層造粒のメカニズムと造粒事例およびトラブル対策
    • 層内材料水分
    • 噴霧液速度
    • 噴霧空気圧
    • 熱風温度
    • ノズルの高さ
    • 噴霧液量の影響
  16. 流動層造粒の操作条件と顆粒物性
  17. 攪拌転動流動造粒装置およびパルス流動層造粒乾燥装置の概要
  18. 攪拌造粒、流動層造粒の粒度別の主薬含量
  19. 押出し造粒の事例と添加水の影響
  20. 乾式造粒の事例と微粉の発生を抑えた乾式造粒装置の整粒部
  21. 乾燥のメカニズムと乾燥機の選定
  22. 微粉の発生を抑えた整粒機の選定
  23. 造粒のスケールアップでの問題点と効率的な進め方
    • 攪拌造粒
      • 最適添加水分量と周速、加速度などをラボ機に揃えたスケールアップの進め方
    • 流動層造粒
      • 局所濡れへの対応と含量均一性の確保および噴霧速度、噴霧液滴径などをラボ機に揃えたスケールアップの進め方
  24. 連続造粒の事例と連続生産の利点と課題

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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