ナノファイバーの吸音メカニズムと応用

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会場 開催

本セミナーでは、自動車用吸音材として期待されるナノ繊維について、製法から吸音メカニズム、応用まで解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 高耐熱性剛直高分子ナノファイバーの作製と空隙率制御

(2018年3月28日 10:30〜12:00)

 高耐熱性を有するナノファイバーからなる積層シートや多孔体は様々な用途での応用が期待されている。本講演では高耐熱性を有する剛直高分子からなるナノファイバーの製法とその特性について紹介する。また、得られたナノファイバーを用いて作製した積層シートおよび多孔体の構造と物性の特徴についても紹介する。

  1. 高耐熱性剛直高分子ナノファイバー
    1. 作製方法
    2. 得られたナノファイバーの構造と物性
  2. 高耐熱性剛直高分子ナノファイバーを用いた積層シート
    1. 作製方法
    2. 得られた積層シートの構造と物性
  3. 高耐熱性剛直高分子ナノファイバーを用いた多孔体
    1. 作製方法
    2. 得られた多孔体の構造と物性
  4. ナノファイバー、積層シートおよび多孔体の応用例

第2部 ナノファイバーシートの吸音特性

(2018年3月28日 12:50〜14:20)

 ナノファイバーは、超極細繊維である。ナノファイバーからなるシートは、高い 空隙率と大きな表面積を持ち、高い吸音性能を示すことが分かっている。本講座では、吸音材料の基礎からナノファイバーシートの吸音特性、吸音メカニズムについ て説明する。

  1. 吸音材料の種類と特徴
    1. 多孔質型吸音材料
    2. 共鳴器型吸音材料
    3. 板・膜振動型吸音材料
  2. シリカナノファイバーの吸音特性
    1. エレクトロスピニング法
    2. シリカナノファイバーの構造
    3. シリカナノファイバーの吸音率
    4. 波動理論に基づく音響解析
  3. 高分子ナノファイバーの吸音特性

第3部 ナノ繊維の吸音率予測技術

(2018年3月28日 14:30〜16:00)

 近年、自動車等の吸音材にも用いられるようになってきた繊維径が従来製品より 細いΦ1μm前後のナノ繊維は、軽量で吸音性能も高いが、従来の予測手法では 計算精度が悪かった。そのため、新しく開発した計算手法を紹介する。

  1. 繊維系吸音材の吸音率計算モデルについて
    1. 流れ抵抗を用いた実験式によるモデル
    2. 細い円筒管によるモデル
    3. 空気伝搬音モデル
  2. ナノ繊維の吸音率の予測計算について
    1. 従来の計算手法について
    2. 流れ抵抗の実験式の導入
    3. 熱的特性長、粘性特性長の実験式の導入
    4. 計算結果と実験結果の比較
  3. ナノ繊維と繊維系吸音材を積層した場合の吸音率の予測計算
    1. 伝達マトリックス法について
    2. 複数積層した吸音材の計算結果と実験結果の比較

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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受講料

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