第1部 有機レドックスフロー電池と最近の動向
(2018年3月23日 10:30〜12:00)
近年、米国、欧州、中国を中心に、レドックスフロー電池の研究が非常に活発になってきている。そのような中、新規活物質として酸化還元機能を有する有機物を用いる系も見られるようになってきており、大変注目されている。有機レドックス系の動きと、現在の状況、これからの方向性について概説する。
- はじめに
- レドックス電池の分類、国内外の動向
- レドックスフロー電池の歴史
- 世界最大級のレドックスフロー電池
- 新しいレドックス系の動きと有機レドックスフロー電池
- 有機レドックスフロー電池の新しい動き
- これからの方向
第2部 多目的型バナジウム系レドックス電池の研究開発とその新展開
(2018年3月23日 12:45〜14:15)
電力貯蔵用蓄電池の一つであるレドックスフロー電池の概要を中心として、他の蓄電池との比較や利用用途に関することや、レドックスフロー電池の特長を十分に活かした電力貯蔵システムの構築に関連する将来構想についても講演する予定。
- 蓄電池技術の必要性と想定される応用分野
- 電気自動車 (EV) 分野
- メガソーラ等の大規模発電施設分野
- 住宅用太陽光発電設備分野
- 自然エネルギーと蓄電池との連動に関する世間の動向
- 多目的型バナジウム系レドックス電池
- 活物質としてのバナジウムの優位性
- 電解槽型活物質再生電池と他の蓄電池との違い
- 自然エネルギー等の有効活用に関するレドックス電池の役割
- 多目的型バナジウム系レドックス電池について
- 次世代エネルギーネットワークにおける蓄電池の役割
- 応用例
- 誘電率制御
- 振動抑制
- 衝撃分散構造
- 構造化ゲル
- セラミック井桁構造体
第3部 電力貯蔵用レドックスフロー電池
(2018年3月23日 14:30〜16:00)
再生可能エネルギー導入推進に伴い、電力系統安定化対策として大規模蓄電池の適用が期待されている。レドックスフロー電池の開発および実証試験状況、加えて今後の本格導入のための課題と最新開発動向について概説する。
- 大規模蓄電池の必要性
- 現在の電力事情
- 再生可能エネルギー大量導入時の課題と大規模蓄電池の必要性
- 米国カリフォルニアの状況
- 大規模蓄電池に要求される特性
- レドックスフロー電池技術
- 原理、システム構成と特徴
- 基本電池特性と開発要素
- レドックスフロー電池の適用例
- 需要家設置の事例
- 風力発電併設の事例
- 電力系統への適用例と実証試験状況
- 今後の課題と最新開発動向
- 最新の研究開発動向
- 住友電工における開発状況
- 国際標準化