本セミナーでは、3次元センサ、物体認識、3次元特徴量の基礎から解説し、具体的な応用事例として、生産ラインにおけるロボットピッキングに関する事例や、人物認識における3次元情報の利用例について解説いたします。
ロボット知能化技術は、人工知能 (AI) の実適用における重要技術として、工場、配送センターから一般家庭にいたるまで、幅広い分野に関連しており、一部は既に実用化され、また未来技術としてもさらなる発展が期待されている。 本セミナーでは、人工知能 (AI) およびロボット知能化の中心である3次元物体認識の概論から始まり、工場でよく用いられる特定物体認識と、大規模配送センターや生活支援ロボットにおいて必須となる一般物体認識の両面から課題を整理し、最新技術を紹介する。特に、2017年7月に名古屋で開催された世界的なロボット技術のコンテスト「Amazon RoboticsChallenge」に関連して、世界第3位の性能を実現した関連技術を網羅的に紹介し、さらに現在開発中の生活支援ロボットのための知覚技術や、新概念による製品設計につながる3次元データハンドリング技術についても例に挙げ、3次元物体認識とその応用に関する現在から未来構想までを整理する。また、ロボットの知覚技術におけるディープラーニング等の機械学習技術の利用についても実例を交えながら解説し、最近の研究トレンドや、今後重要となる課題についても展望する。