いま、注目されているデータ分析手法が「多変量解析」です。多変量解析は、たくさんの変数を一度に処理することで、複数の検査結果から疾病・故障の可能性や素材の特性を予測したり、製品やブランドを分類したりできる大変魅力的な手法ですが、その多様さから全容をつかむことが難しいとされてきました。
本セミナーでは、具体的な事例を使って統計ソフト (Excel分析ツールやJMPなど) の実演を交えながらできるだけわかりやすく解説しますので、即、実践に活かすことができます。また、順位などの質的データや極端な値のあるデータには従来のt検定などではなく「ノンパラメトリック手法」を用いなければなりません。本セミナーでは、このノンパラメトリックについても丁寧に事例を使いながら解説しますので、マーケティングや官能検査、品質管理のデータを分析しようと考えている方にお勧めの講座です。
- 第1部 「ノンパラメトリック手法」
- イントロダクション
- 本日の予定
- 統計解析用ソフトウェアの紹介
- ノンパラメトリック手法
- 確率分布が前提だったパラメトリック手法
- ノンパラメトリックが有効な2つの場面
- いろいろなノンパラメトリック
- ピアソンのカイ二乗検定 (独立性の検定)
- カテゴリカルデータの検定手法
- 独立性の検定
- カイ二乗分布とは
- ソフトウェア実演
- マン=ホイットニーのU検定
- U値の計算
- U分布とU検定表 (小標本用)
- 小標本の検定事例
- 大標本のU検定方法
- 正規検定と標本サイズ
- ソフトウェア実演
- 最適なノンパラメトリックの選び方
- どのノンパラメトリック手法を使うべきか
- 第2部 「多変量解析手法」
- 多変量解析
- 多変量解析の種類と分類
- 外的基準のある多変量解析のいろいろ
- 決定木の事例
- 変数の測定尺度のまとめ
- 外的基準のない多変量解析のいろいろ
- コレスポンデンス分析の事例
- 多次元尺度法の事例
- 重回帰分析
- 回帰分析の理論 (最小2乗法)
- 回帰分析の事例 (ヘドニック法)
- 推定結果の読み方
- 説明変数の選び方と注意点
- ソフトウェア実演
- 離散選択モデル (二項ロジット分析とプロビット分析)
- 離散選択モデルとその種類
- 二項ロジット・モデル
- ロジット変換
- モデルの評価と結果の解釈の方法
- プロビット分析 (ロジット分析との違い)
- ソフトウェア実演
- 第3部 「主成分分析・生存分析・クラスター分析」
- 主成分分析
- 因子分析との違いと使い分け方
- 主成分分析の理論と方程式
- 結果の解釈の方法
- 主成分得点の2次利用の事例
- ソフトウェア実演
- 因子分析の簡単な紹介 (因子軸の回転を中心に)
- ソフトウェア実演
- 適用研究事例の紹介
- 生存分析 (カプラン・マイヤー法)
- 生存分析とは (打ち切りデータの解説)
- 生存率の算定方法
- ソフトウェア実演
- クラスター分析
- クラスター分析の概要
- クラスターの作り方 (階層型)
- 距離の測定方法 (階層型)
- 樹形図 (デンドログラム) の解釈の方法
- ソフトウェア実演
- 非階層型クラスター分析 (K-平均法) の簡単な紹介
- もう一つの分類対象 (変数の分類)