ミリ波レーダー用電波吸収材料の設計、要求特性と応用事例

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、ミリ波帯での要求性能、実際の使われ方、製品開発事例まで最新動向を詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 ミリ波レーダ向け電波吸収体の設計と性能評価

(2018年3月8日 10:00〜11:30)

 近年、携帯電話の普及が示すように、電波環境は悪化の一途をたどり電波環境を改善するための各種電波吸収体の必要性はますます高まってきている。そこで電波吸収体技術について、その吸収原理や設計法および測定法について紹介する。

  1. 最近の動向
    1. 要求される吸収特性
    2. 要求される付加価値
  2. 設計法
    1. 1層型の場合
    2. 2層型の場合
    3. λ/4型の場合
  3. 測定法
    • 自由空間測定法の紹介 (誘電率測定および吸収特性)

第2部 ミリ波アンテナ技術と自動車への展開、周辺材料への要求

(2018年3月8日 12:10〜13:40)

 現在、自動車の自動安全走行システム及び自動ブレーキに搭載されるセンサーのキーテクノロジーとして、ミリ波車車間レーダー (76GHz) 、ミリ波近接レーダー (77 – 79GHz) のシステム開発が進められている。ミリ波電波吸収体は、これらのレーダーセンシングを正しく作動させるため、不要な電磁波の漏れを吸収する部材とし用いられて来た。本講ではこのミリ波レーダー向け電波吸収体の設計と性能評価について言及する。

  1. ミリ波レーダーの概要
  2. ミリ波レーダーにおける電波吸収体の役割
  3. ミリ波レーダー向け電波吸収体の設計
  4. ミリ波レーダー向け電波吸収体の物理特性
  5. ミリ波レーダー向け電波吸収体の材料選定
  6. ミリ波レーダー向け電波吸収体の性能評価
  7. ミリ波レーダーの市場

第3部 車載ミリ波レーダー用電波吸収ゴムシートの特性と適用事例

(2018年3月8日 13:50〜15:20)

 これまでの電波吸収体は、ビルの壁や大型橋梁の柱やETCゲート周り等に施工されてきた (遠方界のEMC) 。近年、携帯電話やデジカメ等の近傍界のEMC対策としてノイズ抑制シートが使用されている。しかし、困ったときの絆創膏的使用が多い。これでは対策部品であり、設計段階からの参入は困難である。そこで、電波吸収シートの設計と、設計段階から使用できるために高周波モジュール (自動車衝突防止ミリ波レーダ) 等を例にとり、理論設計を行い、シートの設計部品化を行ったので紹介する。

  1. はじめに
    1. 従来の遠方界の電波吸収体の主な用途とその原理
  2. 電波吸収ゴムシートの製造と基礎特性 (複素比透磁率、複素比誘電率) の把握
    1. 軟磁性金属粉末の製造と加工
    2. 電波吸収ゴムシートの製造
    3. 電波吸収ゴムシートの異方性定数 (複素比透磁率、複素比誘電率) の測定
  3. 電波吸収ゴムシートによるEMC設計と適用事例
    1. 高周波 (車載ミリ波レーダー) 筐体内不要結合抑制の最適設計と実例
    2. 回路基板上に貼付した電波吸収ゴムシートによる不要信号の抑制効果の測定および解析
    3. 電波吸収ゴムシートのローパスフィルタ効果について

第4部 イプシロン型 – 酸化鉄高周波ミリ波吸収材料の特性とその応用展開

(2018年3月8日 15:30〜17:00)

  1. ミリ波吸収メカニズムと金属置換によるミリ波吸収特性の制御
  2. イプシロン酸化鉄の自然共鳴現象によるミリ波吸収
  3. 金属置換による磁気特性およびミリ波吸収周波数の制御
  4. イプシロン酸化鉄のミリ波磁気回転性能
  5. 今後の展望
    1. 不要な電磁波を吸収しミリ波の伝送を安定化するミリ波ノイズ低減材料として可能性
    2. その他

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

複数名同時受講割引について