第1部 環境対応塗料・塗装技術の最新動向
~VOC規制、CO2削減、水性塗料、IoT化など~
(2018年2月28日 10:30〜12:15)
日本は2005年のVOC法規制により、塗料塗装の見直しが図られたが、世界的な取り組みからは遅れてきている。塗料塗装の信頼性を上げるためにもパリ協定を機会に環境負荷低減に再度取り組みが急務である。
- 塗料塗装の環境負荷とは
- 塗装からの環境負荷の実態 (日本・中国)
- 環境負荷に与える塗料の要因
- 環境負荷を生じる塗装機器・設備の要因
- 環境負荷低減への塗料の取り組み
- 環境負荷低減塗料の経緯と動向
- 日本の粉体塗料、水性塗料は何故伸びないのか
- パリ協定への塗料塗装の取り組みは
- 水性塗料とは
- 水性塗料の構造と成分
- 水性塗料の塗膜化のプロセス
- 溶剤系塗料との違いは
- 水性塗装ラインの基本設計
- 工程別設計留意点
- 静電塗装化の機器
- 塗装ブース管理と廃水処理の留意点
- VOC削減とCO2削減の両立
- 水性化に伴うVOC、CO2の増減は
- 自動車塗装ラインの水性化からの課題
- 塗料、塗装機械両者の課題は
- 塗装ライン環境負荷低減への方策
- 塗料原材料の見直し
- 塗装へAI技術の導入による負荷低減
- IoT導入による業界全体での削減取り組み
第2部 超臨界流体・超臨界二酸化炭素の 基本と溶媒・コーティング分野への応用
(2018年2月28日 13:15〜14:45)
有害な有機溶媒にくらべて環境負荷の小さい二酸化炭素を超臨界状態とし、機能 性溶媒として用いることで、従来法では、困難であったコーティングが可能となった。これらについてわかりやすく解説する。
- 超臨界流体・超臨界二酸化炭素の基本
- 超臨界流体
- 超臨界二酸化炭素
- 超臨界二酸炭素の応用技術
- 抽出技術
- 反応場としての利用
- 多孔体製造への応用技術
- 微粒子製造への応用
- コーティング分野への応用技術
- 塗装技術
- マイクロコーティング
第3部 液体二酸化炭素を利用した 塗料および塗装技術
(2018年2月28日 15:00〜16:30)
大気・人体汚染の原因となるVOCの排出抑制が推進される中、我々は「炭酸ハイブリッド?塗装システム」を開発している。この塗装システムは溶剤系塗料に使用するシンナーを液体二酸化炭素に替えることでVOCを約50%削減する。また二酸化炭素が液体から気体に膨張するエネルギーを使った新しい霧化方式であり、塗着効率の大幅UPも見込める。
- 炭酸ハイブリッド塗装システムとは?
- 塗装業界におけるVOC削減の必要性
- 炭酸ハイブリッド塗装システムの装置構成
- 塗装システム開発の経緯について
- 過去の問題点と炭酸ハイブリッド塗装専用塗料について
- 炭酸ガスを使用するメリット
- 人体に安全
- 希釈効果が高い
- コストが低い
- 環境にやさしい
- 塗装機の特長
- VOCの削減効果
- エネルギー量の削減
- 現状の塗膜と比較して物性が変わらない
- 新霧化方式 (炭酸ガスの体積膨張による塗料の霧化)
- 塗着効率の大幅UP
- 溶剤塗料並みの高外観
- 装置のコスト
- デメリットについて
- 炭酸ハイブリッド塗装システムの用途・実績について
- 炭酸ハイブリッド塗装システムの塗着効率UPの原理
- 実験方法
- 高速度カメラ測定結果
- 塗装条件と塗着効率の関係
- 炭酸ガスの添加量と塗装パターンの関係
- 炭酸ガスの添加量と塗料の跳ね返りの関係
- 炭酸ガスの添加量と塗料粘度の関係