本セミナーでは、ゾル-ゲル法の基礎から解説し、材料選択、最適な反応条件、加水分解・縮合反応、構造解析、機能材料への応用など、多彩な合成プロセスを持つゾル-ゲル法を実務に適した内容で解説いたします。
ゾル – ゲル法は、金属アルコキシドのような有機化合物から比較的温和な反応条件で無機酸化物を合成する材料合成法である。セラミックスの低温合成法として注目され発展してきたが、合成プロセスが多彩でバルク体、薄膜 (コーティング膜) 、ファイバー、粒子などいろいろな形態の製品をつくることができる。特に近年、有機 – 無機ハイブリッド材料の合成にこのゾル – ゲル法が使用されるに至って、光機能、電子機能、熱機能、力学機能、化学機能や生体機能を有する高機能材料が盛んに開発され、光学・エレクトロニクス、塗料・コーティング、環境、エネルギーやバイオ・医療分野へ応用されている。 ここでは、材料選択、加水分解・縮合反応 (ゾル – ゲル反応) 、反応機構、構造解析および機能材料への応用などゾル – ゲル技術の基礎から応用までを、具体的事例をふまえて実務に適したかたちでやさしく解説する。