製薬業界は今後も堅調な成長が期待される製造業であるものの、新薬創出と医療費削減への圧力、新しい技術の誕生という変化が訪れている。この状況下、中堅製薬会社は新しい戦略や大方針を模索せざるを得ない。本講座では、中堅製薬会社特有の事情を米国の中堅製薬会社を参考に新たな視点で考察し、その生存のための戦略と集中すべ妥当で有効な研究テーマの方向性を議論する。
- 中堅製薬会社のおかれた現状
- 政策:新薬創出と医療費削減への圧力
- 社会:少子高齢化
- 技術:新技術・新潮流
- 製薬業界の機会
- 製薬業界の脅威
- 中堅製薬会社のビジネスモデル8種
- 投資実績から読み解く製薬業界のビジネスモデル
- キャピタルゲインを主とする成長ビジネスモデル
- インカムゲインを主とする成長ビジネスモデル
- 製薬会社のビジネスモデルは8種以上ある
- 海外の中堅製薬会社にみる中堅製薬会社のビジネスモデル
- 日本の中堅製薬会社が参考とすべきは、米国の中堅製薬会社
- 米国中堅製薬会社のビジネスモデルは主に3種に集約される
- 中堅製薬会社のはたしている役割
- ニッチの王としての中堅製薬会社:現状を維持するか
- 製造業としての中堅製薬会社:規模の経済に勝てるか
- 新薬メーカーとしての中堅製薬会社:新薬を創出できるか
- まとめ
- とるべき方向性とは
- 中堅製薬会社は成功した〇〇企業である
- スペシャリティファーマ:疾患領域
- スペシャリティファーマ:地域
- スペシャリティファーマ:モダリティ
- モデルとしたい企業、モデルとしないほうがいい企業
- 中堅製薬業のリスク配分とは
- 選択と集中
- 狙うべき創薬のターゲット
- メガファーマになく、中堅製薬会社にあるもの
- バイオテク企業になく、中堅製薬会社にあるもの
- 中堅製薬会社ビジネスモデルに合致した創薬ターゲットとは
- 適応拡大という魔法
- まとめ
- 方向性との全体整合性のまとめ
- 中堅製薬会社は大手製薬会社と生存戦略が異なる
- 選択と集中によって、中堅は大手と共存できる
- 大手製薬会社は中堅製薬会社を必要としている
- 中堅製薬会社に求められる組織像とは
- まとめ